少し前までは、お仏壇は「あって当たり前」ということで、考える事もありませんでしたが、近年は、お仏壇がなくても、特におかしいとは思われなくなりました。
お仏壇の本当の必要性や意味を考える時代になったのではないでしょうか。
ごく一般的な無味は次の通りです。
愛する人を失うと、誰もが大きな悲しみを感じます。この悲しみを特に「悲嘆(グリーフ)」と呼びます。この特別な悲しみは、人によっては長く続きます。最近ではようやくこの悲しみを癒すこと(グリーフケア)の重要性が認識されるようになってきました。
仏壇を前にして亡くなった人と会話することは、自分の心の中で亡くなった人との関係を考え直し、作り直す最高の機会です。この対話を通して、人は悲しみを乗り越えていくことができます。
核家族化は進む一方で、現在では「個族(一人所帯)」が増えています。価値観が多様化して、世代間の共通の話題も減っています。家族の個人個人が自由な価値観を持ち、互いの価値観の違いを認め合って、家族の本当のつながりを見出すことが大事です。
お仏壇はそんな家族のつながりの象徴です。お仏壇を通して、家族のつながりを確認し、家族への思いやりを強めていくことができます。普段一緒に住んでいない家族や親戚も、仏壇に向かい合うことでそのつながりを感じることができます。
子供の心の教育のために、買われる方が増えています。
家族がお仏壇にお祈りする姿は、家族への信頼や、他人に対する慈愛の心など、目に見えない本当に大切なものを理解する心を育てます。
また、お仏壇はご先祖様やお祖父ちゃん、お祖母ちゃん、親族や親戚のことを学ぶためのきっかけにもなります。
現在、仏教に対する関心や評価は、世界中で高まりつつあります。
行き過ぎた個人主義や利己主義、拝金主義、物質的な快楽主義に対する反省が求められています。誰もが他人との競争や比較に明け暮れる生活に疲れ、本当の自分らしさを求めています。
お仏壇に向かい会う時間は、自分自身を見つめ直して自分らしさを取り戻し、
心を限りなく大きく広げるための貴重な時間です。
死後の魂や生まれ変わりがあるのかどうかは分かりません。ですが、亡くなられた方が今もどこかにいらっしゃると考えるのが、日本人のごく自然な思いです。
もしそうだとしたら、毎日お仏壇にご供養し、会話をかわすことで、亡くなられた方は喜び、感謝してくれるでしよう。そして、見守ってくれるでしょう。そう信じることで、前向きに生きていくことができます。