白木を素地に漆やカシューなどで仕上げ、金箔や金粉で装飾を施した仏壇です。塗り仏壇とも呼ばれています。
浄土真宗の家に金仏壇が置いてあることが多いため、金仏壇は浄土真宗用だと思われていますが、金仏壇は他の宗派でも使い
ます。寺院の姿を模しており、宗派によって内部のかたちに違いがあります。
金仏壇は、蒔絵・彫刻・錺金具など、日本古来の伝統工芸が集約されています。江戸時代からの歴史を持つ金仏壇の産地は全国各地にあります。下記15の産地が経済産業大臣から伝統的工芸品の指定を受けています。
山形仏壇、新潟・白根仏壇、三条仏壇、長岡仏壇、名古屋仏壇、三河仏壇、金沢仏壇、七尾仏壇、彦根仏壇
京仏壇、飯山仏壇、大阪仏壇、広島仏壇、八女福島仏壇、川辺仏壇
また、近年ではコストの問題から海外で製造されることも多くなっており、中国やベトナムで多くの仏壇が製造されています。特に中国での製造が
多く、上海は最大の産地となっています。
伝統的な金仏壇は、木地、塗り、蒔絵、金箔押し、彫刻、錺金具、彩色など、各工程が細分化されており、それぞれに専門の職人が存在します。

ヒノキ・松・ケヤキ・合板・ボードなどが複合的に使用し、木地を造って仮組みをします。木地を制作する職人を「木地師」といいます。

木地の上に下地と呼ばれる塗装層を作ります。下地の 良し悪しは仕上がりに大きな影響を与えます。特に重要 な工程のひとつです。

伝統的に漆が使われてきましたが、現在ではカシューや化学塗料も使われます。

金箔は最も純度の高い「五毛色」から純度の低い「四号色」
までがよく使われます。
金粉を使うこともあり、金粉を使用したものはより高価になります。

漆で文様を描き、金粉や銀粉を付着させた技法のことをいいます。 蒔絵には、伝統的に「磨き蒔絵」「高蒔絵」「平蒔絵」があります。 現在はシルクスクリーン印刷の蒔絵やシールの蒔絵もあります。

仏壇に色をつけることをいいます。 彩色には濃い色を強調する極彩色と淡い色つけの淡彩色があります。

欄間や障子の腰、柱飾りなど、仏壇には多くの彫刻が彫られます。 彫刻には一枚彫りと、細かい彫刻を付け足した付け彫りがあります。

仏壇に取り付けられる金具のことをいいます。仏壇の補強とともに装飾の役割も果たしています。伝統工法では鏨(たがね)を使って金属を加工する手打ちの技法を用いられますが、現在ではプレスやNC加工機などを使用するものもあります。