お仏壇の品質や値段は、芯材の種類や主材の工法、塗りや彫刻、蒔絵などの専門の職人の手間の掛け具合、木材の材質、金箔の純度などによって大きく変わります。高級なものほど長く使えます。
素人がちょっと見ただけではなかなか分かりません。同じように見えても値段がぜんぜん違ったり、メーカーや製造番号がはっきり書かれていなかったりするので、他店と値段の比較をするもの難しいところです。
“総無垢”=最も高級ですが、素材の割れや狂いを生じやすい
“集成材”=原木を使わずに細かな木片を寄せ集めて造る
“圧縮ボード”=紙などを圧縮して固めたもの
※集成材と圧縮ボードは、安いが湿気や衝撃に弱い。接着剤にホルムアルデヒドなどの有害物質が使われていないか確認の必要あり。

通常、主材は芯材に天然の原木を練りつけます。この練り方の工法にははいくつか種類があります。
“前練り”=原木の全面に練りつける
“二方練り”=原木の前面・後面に練りつける
“三方練り”=原木の前面・左右面に練りつける
“四方練り”=原木の前後左右面に練りつける
※通常、芯材に天然の5~6ミリの原木を張り付ける
ことを業界用語で練りという。
値段の安い工法もありますが、長年使っていると剥がれてきます
“突板張り”=紙のように薄くスライスしたものを貼る
“転写印刷”=木目模様の紙を印刷したもの
“プリント加工”=木目を印刷した塩ビシートを貼り付けたもの
※「~調」と表記される

唐木仏壇は、木材の材質によって大きく値段の違いがあります。同じ種類の木でも品質によって大きく異なります。唐木は広葉樹を用いることが一般的ですが、外国産銘木や国産銘木を使って、素材の木目の美しさを活かしたものが高級です。
外国産 : 黒檀・柴檀・黄王檀・鉄刀木(タガヤサン)・黒柿(シャム柿)など
国 産 : 欅(ケヤキ)・尾久杉・桑など
金仏壇は塗装しているため表面から材質は分かりませんが、檜(ヒノキ)・杉・松などの針葉樹を使うことが多いです。
金箔は使われている量と質が 価格に反映されます。質は24金を含む割合とそれをのばす紙によって決まります。金箔には細工を施せるようにわずかな量の銀と銅が混ぜられていて、純度が高い順に“1号色”~“4号色”となり、“五毛色”はさらに上質になります。また、厚みによっても違いがあり、1枚掛~4枚掛があり、後者ほど高価になります。一般的には 赤みの強いものが上質です。
純金箔は製造によって、縁切(えんきり)、断切(たちきり)と大きく2種類に分けられます。

古来よりの製法で、手漉きの和紙に柿しぶ、卵白、わら灰を含んだ液を作り、和紙をしみ込ませ、それを何度もたたいて紙をしめる作業をして、金箔が打てる状態にしたもので、金箔が打てるまでに半年ほどかかります。

現代の新しい製法で、洋紙(グラシン)に特殊なカーボンを塗布した箔打紙で製造した金箔です。紙の仕込みに手間を必要とせず、量産も可能で、近年では断切が主流になっています。
漆は塗りの回数が多くなるほど、耐久性は伸びます。漆を使わずに、カシューなどの科学染料を使ったものもは安くはなりますが、耐久性などは疑う必要があります。また、下地にも染料を使います。
彫り物や蒔絵は職人の技が試される部分です。
素人でも造りの精巧さは、大体分かるので、じっくり見比べて確かめましょう。