金仏壇は、白木を素地に漆やカシューなどで仕上げ、金箔や金粉で装飾を施した仏壇で「塗り仏壇」とも呼ばれています。
内部は各宗派の本山寺院の姿を模しており、宗派によってかたちに違いがあります。伝統的に金仏壇は浄土真宗で用いられることが多いですが、決まりはりませんので他宗で選んでも構わないです。
次に、金仏壇の価値の見分け方ですが、金仏壇の価値を構成する要素は、下記のように多岐にわたり非常に複雑です。
| 木地 | 桧、松、杉、欅、合板、ボードなどが複合的に使われます。 |
|---|---|
| 塗(ぬ)り | 伝統的には漆が使われてきましたが、現在ではカシューや化学塗料なども使われます。 |
| 下地 | 伝統的には胡粉(ごふん)、膠(にかわ)、下地(したじ)(泥地(どろじ))が使われてきましたが、現在では化学塗料による下地(ポリサーフェーサー)も使われます。 |
| 金箔(きんぱく) | 金箔は製法により、縁付(えんつ)け箔と断(たち)切(きり)箔とがあります。金の純度によって、五(ご)毛色(もうしょく)(純度が最も高い)から四号(よんごう)色(しょく)までがよく使われます。 高級品には金粉を使うこともあります。 |
| 蒔絵 | 伝統的には磨き蒔絵、高蒔絵、平蒔絵がありますが、現在ではシルクスクリーン印刷技術も使われます。 |
| 彩色 | 濃い色を強調する極彩色(ごくさいしき)と、淡い色をつける淡彩(たんさい)色(しき)とがあります。 |
| 彫刻(ちょうこく) | 細かい彫刻を付け足した付け彫りと、一枚彫りとがあります。 |
| 錺(かざり)金具 | 伝統的には鏨(たがね)を使って、銅や真鍮(しんちゅう)などの金属を加工する手打ち技法がありますが現在ではプレスや電(でん)鋳(ちゅう)も使われます表面のメッキには、金メッキと消しメッキがあります。 |
| 組み立て | 釘を打って組み立てるものと、一切釘を使用せずに組み立てるものとがあります。 |
これら材料的な価値の他に、職人がどれだけ手間をかけているかや、職人の腕の良し悪しなどにより金仏壇の価値は大きく違ってきます。
小さい金仏壇の方が、大きい金仏壇よりも高いこともあります。
最初は同じように見えても、時を経るに従って、手間をかけて作られたお仏壇と、そうでないお仏壇とでは、はっきり違いがあらわれてきます。
また本来金仏壇は、りフォーム・修理ができるようになっていますが、最近の中国製の低価格のものは、リフォーム・修理できないものもあります。
低価格のものはどうしても傷みやすく、修復ができないこともある、という点を知ったうえで購入しないと、後悔することになってしまいます。