黒檀や紫檀など天然木材の良さを活かした
唐木仏壇についてと工法や品質表示など選ぶ時の注意点

カテゴリ:【 仏壇

唐木仏壇は、言ってみれば、これぞ仏壇と言えるような非常に木目や木の印象が強いお仏壇で、黒檀(こくたん)や紫檀(したん)、欅(けやき)、鉄刀木(たがやさん)、桑(くわ)、といった天然木材を使って作られたお仏壇になります。

前回説明したモダン仏壇が新しい時代に即して登場したのに対比するように、古くから昔からあるお仏壇になり、そういった意味から伝統型仏壇といった呼ばれ方をする場合もあります。

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唐木仏壇についてのおさらい

そもそもの唐木というのは、まだ中国が唐と呼ばれていた古い時代に、日本にはない木材を輸入して作っていたという理由から唐から輸入した木を使った仏壇という事で、唐木仏壇と呼ばれているようです。

今では使う木材などは非常に多種多様で中国からの木材だけではなく、フィリピンやベトナム、さらには日本国内など色々な天然木材を使って作られるものを総称し唐木仏壇と表記するのが一般的です。

先ほど書いたように、黒檀、紫檀、鉄刀木、欅、桑だけでなく、花梨、黄王檀、胡桃、黒柿、屋久杉など色々なものが使われ、使う木材などによって価格も大きく異なります。

モダン仏壇は比較的価格はある程度似ているものになるのですが、唐木仏壇は使う素材や材料、工法などによってその値段は見た目が似ていたとしても、驚くほどの価格差になることも多々あります。

宗派による違いなどはなく、どの宗派でも唐木仏壇を選んでも問題ありません。
日本では、徳島や静岡などが唐木仏壇の産地として非常に盛んで、徳島仏壇や静岡仏壇として名を馳せています。

唐木仏壇における木材と使い方について

今では黒檀や紫檀、ウォールナットなど銘木は非常に高価で希少木材となり貴重なものとなっています。
そのため、これらをフルに大量に使うとなると、非常に驚くような価格になってしまうため、これらの銘木を総無垢で作られたお仏壇というのは今の日本では本当に僅かしかなく、ほとんどがオーダーメード的なものになっています。

そのため、今の唐木仏壇の造りとしては、多くが主となる芯材には唐木以外の木材を使い、そこに唐木を貼って作られるのが一般的となっています。

こうする事で、価格をおさえる事ができるのと同時に、耐久性などが強くなり経年による木材の割れやズレなどを防ぐ効果があります。

この木材の使われ方によって唐木仏壇の価格は大きく様変わりします。
芯材には、木質繊維材などMDFや、朴(ほお)の木、セピター、などが使われるようになっています。

この芯材に唐木の板を張ることを練り工法と呼び、この板の張り方によっても品質、価格が変わってきます。

基本はプリント、薄板、厚板、○方厚板、無垢の順で高級に

心材に唐木の板を張ることを練り工法と呼び、お仏壇では品質の表示としてここのあたりは厳しく表示をすることが推奨されています。

張り方の種類などは色々ありますが、多くが下記の7種類になります。

  • プリント貼り
  • 薄板貼り
  • 厚板貼り
  • 二方厚板貼り
  • 三方厚板貼り
  • 四方厚板貼り
  • 総無垢

それぞれ見ておきましょう。

プリント貼り

その名の通り、芯材に唐木を貼り付けるのではなく、唐木の木目などを印刷したプリントを貼り付けるかたちになります。

これにより非常に価格が抑えられながらも、見た目は唐木そっくりに仕上げる事ができます。

注意点としては、品質表示に唐木プリント調などとしっかり書かれているかとチェックしてください。
本当はプリント調にも関わらず、天然木材使用といった表記で高額に販売する悪徳業者が実際には多くいて、安く作ったものを高く売るために使われる場合があるためやっかいです。

薄板貼り

芯材に突き板(0.1㎜~0.8mmほどに薄くスライスした薄い板)を貼り付けたものを薄板貼りと言います。

少し前までは、薄板貼りではなく、突き板と呼ばれていましたが、仏壇公正競争規約による定めで、今では薄板貼りと呼ばれるようになっていますが意味は同じになります。
古い仏壇店などでは今でも突き板と称しているところもあるかもしれません。

厚板貼り

芯材に3mm以上の厚さ銘木の無垢板を貼ったものを厚板貼りと呼びます。

厚板貼りは、芯材の1面だけを貼り付ける事を、厚板貼り、2面に貼り付ける二方厚板貼り、3面に貼り付ける三方厚板貼り、芯材を囲むように貼る四方厚板貼りと面を増やすほどに高品質になり価格も上がります。

厚板貼りも、昔は練り工法と呼ばれていて、昔のお仏壇屋さんでは二方練仏壇、三方練りといった言葉で表記されていました。

今では、仏壇公正競争規約による定めで、厚板貼りと呼ばれるようになりました。

総無垢

上記の厚板貼りや薄板貼りといったような、芯材に銘木を貼り付けるような加工方法を一切使わずに、唐木のみで作られたものを言い、非常に高級なものになります。

全てを総無垢で作るお仏壇は非常に僅かのため、今では扉部分のみ総無垢で作られたりといった部分的な総無垢が一般的となっていますが、それでもやはり非常に高級なお仏壇のみに使われる技法になります。

唐木仏壇を買う際には、品質表示をしっかり確かめる

唐木仏壇は、その使う木材や加工方法によって大きく値段が異なります。
しかしながら、一般人にはそれらを見分ける事は非常に困難で、プリントタイプと総無垢でも一般人にはわからないという場合も十分にあります。

そのため、昔からそこまで高品質でないにも関わらず高品質にみせかけて売るといった悪徳仏壇店が全国に多数あり、本当なら10万円程度で買えるものを100万円で売りつけるような店舗が存在していました。

業界でもそういったところは潰していくためにも、仏壇公正取引協議会という協議会が発足され、唐木仏壇については品質の表示を義務付けています。
ただ、協議会に参加しているところのためのルールであり、それ以外はあくまでも任意となります。

しかしながら、今では参加しているかに関わらず、多くがこの品質表示のルールに則って表示しているため、その品質をしっかり確認し証拠として残しておくのが大切です。

品質表示として表示されるもの

店で仏壇を並べている所の表示と広告などの表示で若干の違いなどがありますが、多くは下記の表示が必要とされています。

※下記は適当なサンプルのお仏壇として表記しています。

商品名 なびなび
販売価格 348,000円
正面表面材(台輪) 黒檀 厚板貼り
正面表面材(戸板) 黒檀 総無垢
正面表面材(大戸軸) 黒檀 三方厚板貼り
主芯材 天然木材
表面仕上げ ウレタン仕上
原産国 ベトナム
外寸 70cm×170cm×60cm(幅×高×奥)

こういった表記があれば、品質表示をしっかりとしているという事になりますし、証拠として残しておけますので、万が一嘘だったとしても対応しやすくなります。

こういった表記がなく、口だけで説明されるようなお店は非常に怪しいものになりますので、避けるのが一般的です。
どちらかと言えば、実際にはネットショップなどのほうが、証拠として残っている事の方が多いので、実は表記がしっかりされていて、実店舗の方がされていないところが多いといった事もあります。

唐木仏壇の選びにはくれぐれも注意して選ぶようにしましょう。


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