多くの人が意外と悩んでしまう掛け軸選び
掛け軸の種類についてとピンやスタンドなどの選び方

カテゴリ:【 仏具

お仏壇には様々な仏具を祀ります。
代表的なものとして、最も大切となるであろう「御本尊」やその脇に安置する掛け軸、さらには具足類などが挙げられます。

宗派によって異なってくる時もあれば、宗派問わず祀る仏具もあります。
今回はそんな中、御本尊や脇侍に祀ることになる「掛け軸」について、その掛け軸を祀る際、どう祀るかについてピックアップしています。

掛け軸を購入しようとすると、よく自立型とそうでないもの、さらには自立型でない場合はピンや止め具、スタンドなどが合わせて置かれていたりします。

今回はそんな掛け軸の止め具やスタンド、どれをどう選べば良いかを解説してみたいと思います。

そもそも掛け軸のタイプ・種類を知っておく

掛け軸についてですが、今、一般的に市場に出ている掛け軸としては大きく2つのタイプに分かれます。

  • 自立型・スタンド型の掛け軸
  • 吊るし型の自立できない掛け軸

大きく分ければこの2種に分かれます。
自立型、スタンド型というのは文字通りで掛け軸自体に台のようなものが備え付いており、購入すればそのまま安置できるものになります。

一方、吊るし型の場合は、掛け軸の上部に紐のようなものが付いており、そこを何かにひっかけて、お仏壇に祀る事になります。
自立型と違い、掛け軸を買っただけでは、お仏壇に安置できない場合もあるので注意が必要です。

どちらが良いということはない

こういった仏具など、種類が分かれるとなると、選ぶ側からすると悩ましい問題が出てきます。
自分が買う場合、どちらを選べば良いのか?という問題です。

結論から言えば、どちらが良いというのはありません。
宗派によって掛け軸の御本尊や脇侍というのは変わってきますので、自分の宗派にあった掛け軸を選ぶ必要性はありますが、自立型と吊るし型のどちらが良いかというのは基本的には考えなくて良いです。

吊るし型の留め具にも種類がある

また、吊るし型の掛け軸の場合、それ自体では立たせる事ができないため、別売りの留め具が必要になります。
こちらも大きく分けて2種類が存在しています。

  • ピン型の留め具
  • 掛け軸用のスタンド

この2種類が主になり、ピン型の留め具は非常に安価で数百円といったところです。
一方、掛け軸用のスタンドはそこそこの値段がし、数千円といった値付けがほとんどで、場合によっては掛け軸本体よりも高価になります。

吊るし型掛け軸の留め具はお仏壇に穴をあけるため注意が必要

あまり知られておらず、買った後に知って驚く方が多いのですが、掛け軸用の留め具のピンタイプは、お仏壇に刺して留め具を備え付けることになります。
そのため、小さいながらお仏壇に穴をあける事になります。

イメージで言えば、押しピンなどをお仏壇に刺すというイメージです。
そうすることで、掛け軸をひっかけるフックを用意でき、そのフックに掛け軸をかけて安置するというかたちになります。

お仏壇に穴を開けるという事が心理的にどうしても抵抗があるという方は少なくありません。
せっかく買ったお仏壇ですから、やはり大事に綺麗に丁寧に扱いたいと考えるのもよくわかります。

そういった場合は、掛け軸用のスタンドを選ぶ方が無難です。

掛け軸用フックのあるお仏壇も存在する

やや高級系の仏壇に限った話にはなりますが、お仏壇にもとから掛け軸用のフックが備え付けられている場合もあります。
主に唐木仏壇や金仏壇になりますが、御本尊や脇侍のところに、金色の掛け軸用のフックがつり下がったものが付いている場合があります。

このフックが付いた吊具があれば、吊り型の掛け軸であっても、そこに引っかけるだけで祀る事ができますので、わざわざ買う必要はありません。
もちろん、邪魔になったりするものでもありませんので、それを使わずに自立型の掛け軸を選んで安置しても問題ありません。

自立型の掛け軸はモダン仏壇にあわせて出てきた新しめの掛け軸

掛け軸に種類があるのは、実はお仏壇そのものに、「モダン仏壇」と「唐木仏壇・金仏壇」といった種類が存在するためでもあります。

実は昔ながらの掛け軸は、多くが吊るし型でした。
お仏壇に止め具やスタンドを用いて、安置するというのが一般的なスタイルでした。

しかしながら、近年になってお仏壇も様変わりし、家具などと遜色ないデザインで作られたモダン仏壇が登場してきています。
これに合わせる形で、自立型のスタンド式の掛け軸が登場してきました。

今までは吊るし型の掛け軸に合わせる掛け軸用スタンドと言えば、黒色の細いスタンドが中心でしたが、自立型スタンドが出てきた事で、その材質にプラスチック製、木製、クリスタル製、ガラス製など、様々な種類が登場してきています。

デザイン性の高いモダン仏壇の場合、従来の伝統型に合わせていた掛け軸ですと少し浮いた感じがする場合もあります。
そういった場合、より現代のお仏壇事情に合わせた掛け軸の方が、デザインの統一性という観点からはマッチします。

価格帯が違ってくるので予算に考慮して選ぶ

自立型と吊るし型のどちらを選んでも原則問題ありませんが、商品の種類や価格帯というのはそれらに応じて変わってきますので注意が必要です。

多くの場合、吊るし型の方が安く済みます。
仏壇店や仏具店など実店舗などの場合、店舗の料金がかかるため、掛け軸だけ購入されると赤字になりがちのため高額になりやすいですが、ネットショップの場合、掛け軸単品であれば、1,000円~で販売されているところも多数あります。

もちろん、サイズが大きくなれば価格も高くはなりますが、それでも御本尊、脇侍を掛け軸で揃えても1万円あればお釣りは十分にくることになります。

一方、自立型というのはその掛け軸に台が付いたものになるのですが、そのため、その台の質によって、価格が大きく変わってきます。

プラスチックや安い木材などを詰め込んだものであれば、比較的安価の2,000円~3,000円ほどでありますし、逆に紫檀などの仏壇などと同じような品質で揃えようと思うと、1つにつき1万円近くの価格がかかってもきます。

掛け軸本体の質の種類は、吊るし型の方が豊富

ただ、やはり掛け軸も仏具の一種という事と、自立型掛け軸が割と最近になって様々な種類が登場したということで、そこまで自立型掛け軸に種類はありません。

似たような種類も多く、せいぜい数種類といったところが多いように見受けられます。

一方、従来の吊るし型の掛け軸であれば、お仏壇のランクに合わせて掛け軸の質なども変える方が多いため、種類も格安系から高級系まで多く存在しています。

スタンドの質だけでなく、掛け軸そのものの質も見ておく

スタンドの場合、どうしても掛け軸そのものよりも、スタンドの質の方が重視されやすい傾向にあります。
スタンドの質が紫檀を使っていたり、クリスタルなどのガラス製といったものなど、多くはそのスタンドが重視されます。

しかしながら、掛け軸は本来、その掛け軸自体が大切です。
その掛け軸の材質などにも目を向けなければなりません。

吊るし型の掛け軸の場合、掛け軸以外にはなにもないため、価格に反映されるのはその掛け軸の質になります。
当然、質が良ければそのまま価格にも反映され、高級掛け軸になれば1枚で数万円というものにもなりえます。

特に自立型の掛け軸の場合、高価な掛け軸だからといって、掛け軸そのものが高級というわけではない点に注意しましょう。
実際には掛け軸自体は安価で、台のスタンドに使われている素材が高級という場合もあります。

まとめ

掛け軸を選ぶ時、多くは、自立型掛け軸と、吊るし型の掛け軸から選ぶ事になりますが、宗派として選ぶ掛け軸が間違ってなければどれを選んでも基本的には問題ありません。

ただし、その特徴は知っておく必要があり、吊るし型の掛け軸でピンタイプを選ぶ場合は、お仏壇にピンで穴を開ける事になりますので注意が必要です。

今までの経験上、多くはモダン仏壇を選ぶ方は、自立型・スタンド型掛け軸を選ぶ方が多いですし、伝統型のお仏壇を選ぶ方は、吊るし型の掛け軸と専用の掛軸スタンドを選ぶ方が多いように思います。

また、格安系の比較的安価なお仏壇を選ぶ方は、安い掛け軸とピンの留め具という方が多かったです。

そうはいえど、どれを選んでも基本は問題ありません。
人によって好みも変わりますし、予算も変わってくることになり、どれが良いというものでもありません。

お仏壇との相性や好み、予算など、御家族で考えてしっかり選ぶようにしてくださいね。


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