臨済宗の御本尊や脇侍の仏像・掛け軸について
釈迦如来や文殊菩薩・普賢菩薩の選び方と祀り方

カテゴリ:【 臨済宗

宗派別の解説の今回は臨済宗の御本尊と脇侍についての解説になります。
臨済宗は他の宗派と違い、臨済宗の派によっても、大きく変わってくることがありますので、少し注意が必要になります。

特に臨済宗では他の宗派と比べても、宗派が多くあります。
元は鎌倉時代に設けられた五山制度、そして室町時代に設けられた京都の五山制度と宗派の対立などもあった事で、五山十刹というのが定められていました。

もちろん、現代にはそういった決まり的なものはなく、それでも臨済宗の宗派は五山制度からの変遷を経て、今は臨済十四派とも呼ばれるように主に14宗派あるので、注意するようにしましょう。

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臨済宗の御本尊は宗派に限らず基本は「釈迦如来」

臨済宗は他の宗派と違い、臨済宗の中でも宗派が分かれます。
最大派となるのが、臨済宗 妙心寺派になり、他にも、建仁寺派や東福寺派、円覚寺派など数多くの派が存在しています。

ですが、本来臨済宗では「衆生縁による」という事で定まった本尊はたてていないのですが、一般家庭においては臨済宗の派を問わず、多くが釈迦如来を御本尊として安置する事が一般的です。

もちろん、寺院などによって変わる場合もありますので、その当たりはしっかり事前に確認しておくようにしましょう。

釈迦如来は臨済宗以外でも曹洞宗などでも御本尊にお祀りします。
多くは台座などにお座りになった釈迦如来像を御本尊としてお祀りするため、仏具店などでは、座釈迦像や座釈迦仏像として販売されています。

御本尊はお仏壇の中のどこに置くかは、基本的には中央の最上段に安置します。
多くのお仏壇には、御本尊を安置するためのスペースや台が用意されていますので、そこにしっかりとお祀りしましょう。

臨済宗の脇侍は宗派で変わるので要注意

臨済宗で注意が必要なのが、この脇侍です。
多くの宗派では、○○宗なら左脇がなにで、右脇がなにと決まっていますが、臨済宗は先ほども述べたように臨済宗の中の宗派が多く14宗存在するため、それぞれ異なる場合があります。

例えば、最大派の妙心寺派の場合は、脇侍としては向かって右側に「無相大師」、向かって左側に「花園法皇」をお祀りします。
それ以外の臨済宗の多くでは向かって右に「文殊菩薩」、向かって左側に「普賢菩薩」をお祀りするなど、宗派によって変わる場合があります。

そのためご自身が臨済宗の何派なのかをしっかりと確認した上で、菩提寺に確認したりしてから脇侍を選ぶようにするのが無難です。

ただ、実際の仏具店に行けばわかりますが、臨済宗の場合は、多くが妙心寺派かそれ以外かといった感じで販売されている事が多いです。

御本尊は臨済宗は宗派に限らず釈迦如来を祀る事が一般的で、脇侍が妙心寺派かそれ以外の派かで脇侍が用意されている事が多いので、まずは最低限、妙心寺派かどうかだけ知っておくようにすると良いかもしれません。

一般家庭では御本尊に仏像を。脇侍に掛け軸がおすすめ

これは臨済宗に限った事ではありませんが、御本尊や脇侍は仏像が良いのか、掛け軸が良いのかと聞かれる事が良くあります。

その度に、多くはこうしなければいけないといたルールはありません。とお答えしています。
しかしながら、やはり何か一定のオススメとまではいかないまでもルール的なものが欲しいという方には、一般家庭でお祀りするなら御本尊に仏像を、脇侍に掛け軸を選ぶ事をおすすめしています。

もちろんこうしなければならないといった事はありません。
ですが、やはり紙製の掛け軸よりも木製の仏像の方が荘厳感や重厚感があり、何より安置しているという実感が得られます。

また、多くの仏壇や仏具店では御本尊の仏像はあっても、脇侍の仏像を全宗派置いているというお店は、通販などのお店でも取り扱っていない事が多く、あまり見たことがありません。

そのため、御本尊に仏像を、脇侍に掛け軸をというのがおすすめです。

もちろん、これらは仏壇のサイズなどによっても変わってきますので注意もしてください。
コンパクトなお仏壇の場合は、仏像が入らないといった場合もありますから、そういった点には留意しながら選ぶようにしましょう。

御本尊を仏像にする際にはサイズ表記に注意する

こう解説すると、多くの方にじゃぁ御本尊は仏像にしようと言ってくださるのですが、1点だけ注意点があります。
それが、仏像のサイズ表記です。

仏像を買う際には、当然安置するお仏壇のサイズに合わせなければなりません。
仏壇より大きなサイズを買ってしまっては入りませんし、意味がないのでお仏壇の本尊の高さにおさまるサイズを選ぶ必要があります。

このサイズを選ぶというのが、実は注意が必要なのです。

というのも、お仏壇業界では色々なサイズ表記する際に、今でも寸尺法が取り入れられており、だいたい1寸=3.0cmほどで計算されています。

これだけなら問題ないのですが、仏像に関しては表記されている寸サイズは、あくまでも御本尊の釈迦如来像の高さという表記がなされるのです。

釈迦如来像2.5寸と表記があれば、それは仏像そのものが2.5寸=7.5cmというわけではなく、7.5cmの釈迦如来像の仏像という意味になり、仏像そのものの高さは総高という表記で24.0cmなどのように表記されています。

御本尊を仏像にする際に、仏像選びに仏具店をチェックする場合は、この寸尺のサイズではなく、総高のサイズが、仏壇の本尊の高さに収まるかをチェックするようにしましょう。

特に買い換えなどの際には、以前の仏像のサイズなどを参考にしてしまうと、台座や光背などによって仏像のサイズというのは大きく変わります。
例えば同じ3.0寸であっても、総高では5cmや10cm変わるといった事も十分あり得ます。

仏像を選ぶ際には、くれぐれも高さの点には注意しておきましょう。

脇侍の掛け軸は高さに少しゆとりを持たせると良い

また、御本尊の仏像ではなく脇侍の掛け軸もサイズ選びで少し注意点があります。
そもそも、掛け軸と言っても、大きなくくりで言えば、2種類の掛け軸があり、1つがそのまま置けるスタンド型・自立型の掛け軸と、もう1つが別のスタンドや押しピンを使って仏壇に安置するタイプの自立式ではない掛け軸が存在します。

1つめのそのまま置ける自立式・スタンド型のタイプの掛け軸であれば、そのまま安置できるので問題ありません。

ですが、今の主流の1つでもある格安系の掛け軸として、紙製でピンや別売りのスタンドを使ってお仏壇に安置するタイプのものがあります。

これらの場合、掛け軸自体の高さにプラスして、押しピンを付ける高さやスタンドを置き上から吊す高さ分の“余白”が必要になります。

例えば、極端な話、脇侍のスペースの高さが20cmにもかかわらず、掛け軸の高さが19cmのものを購入してしまうと、こういった自立式でない掛け軸の場合、スタンドやピンを取り付けたりする事ができず、結果として掛け軸が置く事ができないという可能性があります。

掛け軸を選ぶ際には、掛け軸が自立式であればそのままのサイズを。
そうでないタイプの掛け軸の場合は、別売りのスタンドや留めピンの分の高さ分の余白分を考慮して選ぶように注意しましょう。

大きめの仏壇などであれば、そもそも本尊や脇侍分の高さは十分に取られているので問題になる事はあまりありませんが、小さめのミニ仏壇や小型仏壇の場合はこういった問題が時折生じるため、予め知っておきましょう。

御本尊や脇侍はお仏壇の中に安置する仏具の中でも非常に大切な仏具になります。
宗派によって色々と変わってきてしまいますので、しっかりと臨済宗に合わせた、もっと言えば臨済宗の自身の派に合わせてしっかりと選べるようにしておきましょう。


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