位牌を生きている間に作る生前位牌
実際に問題ないのかや作る場合の注意点を解説

カテゴリ:【 位牌 , 専門用語の解説

位牌と言うと、亡くなった方の御家族が49日までに用意するといったイメージを持つ事が多いです。
実際に、本位牌は49日に開眼供養を行うため、こういった事を思っている方が多いのですが、実は位牌は必ずしもそうしなければならないと決まっているわけではありません。

今回は、そんな位牌について、亡くなった後ではなく、逆に生きている間に用意しておく生前位牌について解説してみたいと思います。

実際に最近では亡くなった後ではなくこの生前に位牌を作っておくおいう方が少しずつですが増えてきています。

そもそも生前位牌はありなのか無しなのか

位牌を作るとなるとやはり故人の方の供養といったイメージが強く、生前に作るというと、まるで死ぬのを待っているといったイメージを持つ方もいて、そもそも仏教的に大丈夫なの?という疑問をよく投げかけられます。

どうせ作るんだったら、自分の好みのもので作っておきたいし、戒名なども生前に与えてもらって作りたい!と考える方はいるのですが、大丈夫なのか?という疑問で躊躇されている方が結構います。

生前に作るのは全く問題なく縁起も良いものとされている

生前に作る位牌の事を、専門用語的に言えば「逆修牌」とも呼ばれます。
こういった呼び名がしっかりあるという時点で、もともとそういった事を考えられているという事でもあります。

結論から言えば、生前に位牌を作るという事に関しては、全く問題はありません。

もっと言えば、この生前位牌の逆修牌に関しては、縁起が悪いどころか縁起が良いと言われているほどです。
位牌とよく似たお墓にも、生前にお墓を作るという事がありますが、これは「寿陵」と呼ばれ、生前墓とも呼ばれるものですが、同じく縁起が良いと考えられているのと似たものになります。

生前位牌のためには生前戒名を授かっておく必要がある

当たり前の話にはなりますが、生前位牌を作ろうとするなら、そこに名入れをする必要があり、そのために生前に戒名を授かっておく必要がでてきます。

戒名と言うと、位牌と同じく亡くなった後に授かるというイメージがありますが、実は本当の意味においては逆で、本来であれば戒名とは仏門に入って、律を守る弟子に与えられる名前にあたり、正式には生前にいただくものでもあります。

そのため、この生前戒名ももちろん問題など全くなく、お寺などに相談すればしっかりと対応してもらえます。

生前位牌を作る時の注意点

とはいえ、生前位牌を作るという場合、少なからず注意しておく事がありますので、それらを見ておきましょう。

戒名などの名入れ文字は朱色で

一般的な本位牌などは、金文字で彫られたり、描かれたりする事が多いです。
ほとんどのお店などでは、名入れに関しては、この金文字がスタンダードになっており、力を入れているところは他の色がありますが、多くは金色になります。

ですが、生前位牌に名入れする際には、戒名の部分は朱色で入れます。
これには意味がしっかりとあり、朱色=不良長寿の色としての象徴となっている事で、まだ生きている事から長く生きるという願いも込めて生前位牌には朱色文字で入れるという決まりになっています。

こういった事で、生前戒名を授かり、生前位牌を作るというのは、逆に縁起が良いものとされている所以でもあります。

ショップなどで購入する際には、通常のまま買ってしまうと朱色での名入れにならない事もあるため、生前位牌という事を伝えて朱色で文字入れをしてもらうように注意しましょう。

作り方の流れは朱色以外は基本的には同じ

生前位牌であろうと、位牌の選び方などに関しては特に普段の位牌選びと違いはありません。
注意点としては、先ほど記載したような、名入れの戒名の部分のみ朱色で入れるという点になります。

それ以外の塗位牌、唐木位牌のどちらにするのかやデザインはどうなのかといった点などは、特に決まりなどはなくご自身で自分にあったものを選んで問題ありません。

むしろ、生前位牌の方が、自分で納得して選べるのと、御家族も冷静に判断しやすい事もあり、そのまま位牌だけでなく仏壇なども同時に選んでどこに置くかなどを家族とも相談できるという点で選びやすいかもしれません。

期限にも追われず周りの事を考えて選ぶ人が増えている

位牌を亡くなった後に残された御家族が作る場合、どうしても法要の49日までに用意しなければいけないという点がネックになってきます。

故人が亡くなられて悲しみに暮れる中、位牌を作るという事は精神的にもしんどいという面があります。
そいうった事もあり、最近では、特に自分が亡くなった後、残す家族、子どもに負担をかけたくないという思いもあり、生前位牌を用意する方が増えています。

また、生前位牌であれば、49日までに用意しなければといったようないついつの法要までに必ず用意するといった納期や期限的なものが存在しません。

そのため、しっかりとじっくり自分に合ったもの、納得できる位牌を作れるというメリットもあります。


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