関係がありそうでもあり、無さそうでもある仏教と六曜。
お仏壇を買う時や設置や各種供養の時に六曜は気にすべき?

カテゴリ:【 仏事などの解説 , 仏壇

冠婚葬祭でよく気にされるものとして六曜があります。
特に冠婚葬祭のなにかを行う際にはその相性でその日は良い、悪いと選ばれるほど効力を持つこともあります。

お仏壇の購入を検討される方であれば、六曜は気にした方が良いのか?という疑問を持つ方もいるかもしれません。
実際問題、お仏壇の購入に六曜が適用される場合があります。

六曜と言えば、カレンダーに書かれていることがほとんどで、今日は何の日かと知っている人は皆無と言っていいくらいです。
その意味を詳しく知らなくても、名称だけは知っているという方も少なくないと思います。

葬儀で言えば「友引」の日は死人を増やすと言われており、長らく葬祭業ではその日に式を行うことは避けられてきました。
しかしながら、現代では迷信と考える業者も少なくなく、特に気にせず葬儀を行うようなところも増えてきています。

同じ仏事を取り扱うお仏壇もまた、友引などの六曜に由来するものと思われる事情はいくつか存在します。
具体的には、購入や設置のタイミング・開眼供養・閉眼供養などが該当します。

知らなかったとしても特段問題はないものの、どうせなら不安要素を取り払ってからお仏壇をお迎えしたいものですよね。
そこで今回は、お仏壇と六曜との関係について、一般的に広く流布している情報や現代の傾向、六曜自体が実際に気にすべきものなのかについてご紹介します。

そもそも、六曜とは何を意味するのか

まずは、日本人の多くがその存在を知る六曜について、それらが持つ意味について触れていきます。
日本では主に陰陽道で用いられた概念とされていますが、掘り下げてみると現代とは異なる意味合いで用いられているものもあります。

六曜とは「縁起の良い日」を表している概念

六曜の一般的な意味を簡単に説明すると、その日は「何かをするのに縁起が良いか」を判断する指標です。

陰陽道や各種占術の専門家は、そこからさらに深化した概念を用いて運用していますが、一般家庭でお仏壇に関する仏事を取り扱う範囲なら基本事項だけおさえておけば大丈夫です。

以下、基本的事項となりますが、改めて六曜それぞれの意味を復讐を兼ねて説明しておきます。

大安(たいあん)

よく「大安吉日」という意味合いで用いられる通り、万事に大吉とされている日です。
何をするにも良い日ですから、結婚式や入籍はもちろん、開店開業・慶事やお祭りと何でもOKです。

この日を「大いに安し」と表現していたことから、大安という表記が広まったものと推察されます。
しかし、宗教的な意味合いでは仏教以外の宗教から派生した概念と説明されている文献もあり、大安を安息日と解釈して「何もしない日」と判断するケースもあります。

とはいえ、現代では万事が大吉となる吉日として解釈されることが大半です。

友引(ともびき)

仏事では特に重視される日で、もともとは「共引」という漢字があてがわれていました。
本来の意味は「勝負がつかない日」であり、引き分けになるという意味で用いられていたようです。

しかし、友の字が用いられるようになってからは「凶事に友を引く」という意味で解釈され、葬儀などで用いる日としては不適切だと判断されるようになりました。
また、結婚式でも「友を幸せから引き離してしまう」と解釈され、用いられていなかったことがあったようです。

現代では価値観の多様化から、あまり馴染みのない考え方になりつつありますが、それでも葬儀では年代を超えて敬遠される日の一つです。

半分ジョークのような話ですが、葬儀業界は365日休みがないため、あえて休みを作るためにそのような説を流布したという話もあります。
いずれにせよ、葬儀では敬遠される日と覚えておくと分かりやすいでしょう。

ちなみに、それ以外の用途に用いるのは大吉で、時間帯としては、特に朝・夕が良いとされています。

先勝(せんしょう・さきがち)

競馬などのギャンブルをされている方なら、先勝に馬券を買えば当たるといったジンクスを信じている人もいるかもしれませんね。
急ぎ事や願掛け・訴訟や勝負に適している日で、午前中が吉とされている日です。

このジンクスを応用し、午前中に結婚式を挙げるカップルも少なくないようです。
しかし、仏事ではそこまで気にされることは少ないようです。

先負(せんぷ・さきまけ)

どちらかと言うと悪い意味に捉える方が多いと思いますが、特別悪い日というわけでもありません。
午後からが吉とされており、急ぎ事を避け平静を保つのが良い日とされています。

先勝と逆の意味を持つものと考えると、分かりやすいかもしれません。
こちらも仏事では特段影響はないものと考えて良いでしょう。

赤口(しゃっこう・しゃっく)

正午は吉時なのですが、それ以外の時間帯は凶だという、少し特殊な六曜です。
名前は知っていても「凶日だったとは知らなかった」という人が多い六曜の一つとなっています。

何らかの占術に携わっている方の中には、仏滅以上の凶日と考える人もいます。
大事を行うには良くない日とされており、祝い事で敬遠されます。

そのほか、赤という漢字が用いられている通り、赤を連想させる血や火につながることは凶とされます。

仏滅(ぶつめつ)

仏という漢字が入っている通り、仏事を行うには最も適していない日として扱われます。
一日中凶日として扱われ、万事に凶とされますが、葬儀自体が凶事のため仏滅を選ぶことは特段問題ないという考えも聞かれます。

その名前と漢字の見た目のインパクトから特に祝い事では用いられず、お祭りでも避けられることがあります。
しかし、こちらも古い時代には「物滅」という漢字が用いられており、意味が逆転して「一から物事を始めるには良い」日として考えられていました。

諸説ある六曜のため、現代では頭ごなしに悪い日と解釈する必要はなさそうです。

葬儀の現場で圧倒的に嫌われるのは「友引」

由来を知ればそこまで嫌われる必要はないと思われますが、友引の世間一般でのイメージは「凶日」です。
特に、葬儀の日で友引を選ぶと、年代や地方によっては悪意さえ感じさせる勘違いと認識されます。

しかし、本来の意味から掘り下げて考えると、特段友引だから人が次々と死ぬようなことは考えにくいものです。
これはもちろん、お仏壇を購入する場合や他の仏事も同様です。

とはいえ、長年にわたり培われた常識がありますから、それを無視してしまうのも問題です。
家族の誰かが気にするのなら、その日は避けた方が無難です。

お仏壇と六曜との関係とは

六曜について基本的な部分が分かったところで、次はお仏壇と六曜との関係性について確認していきましょう。
基本的には葬儀などの仏事に準じて考えれば問題ないものの、葬儀と比較するとその関係性は薄いと言えそうです。

お仏壇をお祀りするにあたって、六曜は直接関係しない

お仏壇で普段のお勤めをする際、六曜に応じて内容が変わることはありません。
一部宗派やお寺の方針によっては、例外的なルールもあるかもしれませんが、一般的な慣例はないものと考えて良いでしょう。

ただし、後述しますが法要については日を選ぶケースもあり、親族で日取りを気にするような人がいるなら、それに従った方が無難です。

時間の吉凶を気にする必要はあるか

毎日のお勤めについては、基本的に朝夕でルールが決まっていることから、それを六曜に合わせて変更するといったことはありません。
そもそも、亡くなった方が生前六曜を気にしていることはほとんどないはずですから、こちらも全く問題ないでしょう。

特定の占術等を気にしている方は、過剰な信奉にならないように

宗教の種類によっては、何らかの占術を用いて厳密に日取りを特定することがあります。
お仏壇を迎え入れる日や、その日・月・年で良い方位を選んで安置するといった具合です。

こちらも、あくまでも気にする人が考えればよい話であり、一般常識ではありません。
お仏壇そのものは開運目的で安置するものではありませんから、理由なくメディアや占い師の言うことを信じて過剰に信奉するようなことは控えたいものです。

お仏壇の購入日や設置日、各種法要と六曜について

基本的にお仏壇に関する仏事は、六曜を気にせずに行って問題はありません。
しかし、お仏壇の購入は多くの人にとって「一生に一度」の話ですから、どうしても縁起の良い日を選びたいという人もいるでしょう。

そこで、もし縁起を担いでお仏壇を用意するなら、具体的な購入日や設置日・法要の日取りをどうするか、世間一般で言われていることをまとめてみました。

購入と開眼供養は、六曜よりも家庭の事情を優先する

お仏壇は何もないときに買うものではなく、もし買ってしまったらその家から新仏が出るという迷信があります。
しかし、既に生前葬を終えている芸能人・有名人がいるように、仏事においてこのような概念は全くの迷信であることが現代では証明されています。

そのため、原則としてその家の信仰に応じて購入するものであり、安置後の開眼供養もまた同様です。
ご先祖様を迎え入れるのに、特別な日取りは関係ないものと考えてよいでしょう。

親族の手前、どうしても良い日を選びたいとお考えの方であれば、大安吉日という言葉にならい大安を選べば無難です。
六曜を気にされる方が身内にいた場合、友引や仏滅は敬遠する傾向がみられますから、強く反対されるようなら避けましょう。

お仏壇の設置は六曜よりも配置場所が重要

実際にお仏壇を購入して設置する場合、六曜以上に気にしなければならないことがあります。
それは「配置する場所」です。

茶の間や仏間がある家なら問題ありませんが、洋風建築の場合はデザインから全て合致するものを選ばなければなりません。
また、お仏壇を置けるスペースを備えていて、なおかつ直射日光や湿気を避けられる場所が必要です。

ちなみに、お仏壇や仏具を購入して配置する段階では、まだお仏壇の開眼供養は行われていません。
お仏壇や御本尊に魂が入っていないわけですから、お仏壇は単なる家具の一つとしての意味しか持っていない状態です。

この状況下では、仏滅や友引といった日取りを気にすること自体がナンセンスであると、誰もがお分かりいただけると思います。
よって、少なくとも設置にあたり六曜を気にする必要はありません。

閉眼供養と法要は、厳密に考えるなら凶日を避ける

ご紹介してきた通り、お仏壇の取り扱いに関して言えば、特別に六曜を意識する必要はありません。
しかし、閉眼供養や法要といったご先祖様や故人とつながる場面では、日にちを気にする人がいても不思議ではありません。

特に、初七日や四十九日のような法要であれば、仏滅や赤口を避けると考える地域もあります。
このあたりは家族・親族・地域・お寺のルールに応じて、柔軟に考えておきましょう。

お仏壇の買い換えを検討しており、そのために閉眼供養を行う場合は、原則として六曜を気にする必要はありません。
一周忌以上も同様です。

しかし、御仏・ご先祖様にいったん離れていただくことを想定し、極力縁起の良い日を選びたいと考えるのであれば、やはりこちらも仏滅・友引・赤口などの日取りを避けるような形になるでしょう。

とはいえ、あくまでも気にする人向けですから、あまり形式ばらずに日取りを決めて問題ありません。

おわりに

六曜の概念は、時を経るにつれて次第に違いが生まれていったものの一つです。
細かいことを言えば、赤口以外はほとんど意味が変わっていると言っても過言ではありません。

友引にせよ仏滅にせよ、本来用いられていた意味とは異なる漢字が過去に使われていたことからも分かる通り、イメージだけが先行していると思われる例も少なくありません。

それでも、広く一般に流布している以上は完全に無視するというわけにはいかず、親族や家族の手前、縁起をかつぐ人も多いはずです。

気にする人、気にしない人両方に言えることですが、お仏壇を購入するのなら「ご先祖様を敬う気持ち」が何よりも大切です。
その結果導き出された結論であるなら問題はありませんが、家族の現世利益を望んで日取りを決めるのは本末転倒です。

六曜を気にしないよう意識する必要はありませんが、かと言って過剰に気にするのもまた問題です。
家族全員でしっかり話し合い、最善の選択を心がけましょう。


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