季節や気分で仏具を変えてもいい?
仏具を変えても良い仏具とダメな仏具について

カテゴリ:【 仏具

家の中を模様替えするように、お仏壇の中を模様替えすることは珍しくありません。
ただ、現代においては、お仏壇の中をきらびやかに飾り付けするという習慣はそれほど重要視されなくなってきています。

新しくお仏壇を購入される方の中には、お仏壇は煌びやかにすべきという一定のルール的な昔の習わしを知らない方も今では多くなっています。

しかしながら、お掃除や毎日のお参りなど、見た目的なことも考えると、夏場に分厚い敷物や色が黒ばかりだとより暑く感じますし、冬場にピンク色や淡い色の仏具だと逆に寒く感じたりというのもまたわかるところでもあります。

今回は、そんなお仏壇に置く仏具の模様替えとその際の仏具買い換えについてご紹介します。

そもそも仏具には、簡単に変えて良い仏具、変えてはダメな仏具がある

仏具の買い替えを検討する場合、まず真っ先に注意しなければいけないのが、この点です。
模様替えにしろ、古くなったから買い替えるにしろ、注意すべきなのは仏具において変えても全く問題ないものと、基本的には変えるべきではないものとがあるという点です。

以下に詳細をご紹介します。

御本尊や脇侍・位牌には魂が宿っている

お仏壇の最上部に安置する御本尊や脇侍・位牌は、その家庭の宗教と歴史を担うシンボルです。
仏具とは分けて考えるケースもありますが、広い意味では仏具のひとつになりますから、今回は仏具としての性格からご説明します。

普段何気なくご飯や線香をあげてお祈りするのは、御本尊や脇侍を通して御仏に祈りを捧げ、先祖の成仏を祈願するためです。

御本尊や位牌は一般的には魂入れなど開眼供養を行い、御仏やご先祖様の霊を受け入れます。
そのため、むげに交換を頻繁に行うといった性質のものではありませんし、祈りの対象がころころ変わるというのは望ましい事ではありません。

また、御本尊や脇侍は宗派の影響を強く受けますから、何でも好きに変えて良いというわけにはいきません。
万一何らかの理由で御本尊や位牌の種類を変える場合は、原則として本体に傷がついたり壊れてしまったりした場合に限られます。

そのような場合は住職を読んで魂抜きをしてもらい、再び新しい御本尊に命をいただく必要があります。
他の仏具に比べて重要な役割を担っていることから、その取扱いにも注意しなければなりません。

お仏壇を買った後の開眼供養・仏壇開きなど購入後にする事とその流れ
お仏壇は購入したからといってそのまま設置して家具のようにそのまま使うという事は基本的にありません。 新しく購入したり、買い換えをした際など新しくお仏壇を家に迎え入れる際には、お仏 …

そのほかの仏具は、基本的に好みに応じて変更可能

このように、お仏壇の仏具に関して言えば、その仏具に「御仏の命」を感ずる目的のものについては大事に扱う必要があります。
しかし、そのほかの仏具に関しては、基本的には好みに応じて自由に変更が可能です。

金仏壇や唐木仏壇などの本格仏壇であれば、宗派によって違いのある仏具・必要な仏具が異なるため、各々用意しなければなりません。
しかし、ある意味その縛りさえしっかりしていれば、それ以外の部分はメーカー・造りを特に問いません。

ご自身がお持ちのお仏壇にマッチしたデザインのものを選んでも、全く問題ありません。
家具調仏壇の場合はそもそもが現代住宅の雰囲気にフィットするよう作られていることもあり、一般的な家具や食器と同じようなデザインのものも多く見られます。

自宅では何が最低限必要なのか、ケースバイケースで軸をしっかり持ってさえいれば、特段制限はないものと考えてよいでしょう。

季節限定・行事限定の仏具もある点は注意

打敷のように、法事のタイミングで必要となる仏具もあれば、白提灯のように初盆でのみ用いるものもあります。
それぞれに理由がありますから、毎日飾る必要のないものであれば、自由に揃えて問題ありません。

強いて限定要因を考えると、やはり宗派の問題やデザインがあり、打敷は浄土真宗とそれ以外で異なることもありますし、白提灯は基本的に無地に近いものを使います。

そのような基本的なルールだけを押さえておき、あとは自宅の雰囲気にあったものを選びましょう。

買い換え・模様替えをするなら、どんなタイミングが考えられるか

実際に仏具各種を買い換える場合は、どのようなタイミングが考えられるでしょうか。
以下に詳細をご紹介します。

お引越し

マイホームを建てた場合などが該当します。
家が広くなるので、当然お仏壇を大きくするケースもあると思いますが、その際に仏具もリニューアルしてしまおうという流れを想定しています。
現代であれば、家庭によってはお仏壇を逆に小さくするというケースも見られます。

このときに限っては、多くの宗派・お寺で魂抜きを仏壇・御本尊・位牌の全てにおいて行うことが多いので、御本尊や位牌の買い換えも検討するタイミングになります。

お仏壇ごと買い換えるのであれば、新しいお仏壇に合ったデザインのものに買い換えたいと思うでしょうし、新たに必要になる仏具・逆に不要となる仏具が発生します。

仏具が不要になった場合、先に挙げた魂入れを行っているもの以外については、基本的には自治体のルールにのっとって捨てれば問題ありません。

心理的に捨てるのが嫌な場合は、仏具もお焚き上げなどをしてくれるところがありますので、そういったところに送って処分してもらうというのも1つの手です。

お店で買う場合は、モデルケースを見たり店員さんに相談したりして、何が必要なのかをしっかり見極めましょう。
ネット経由で購入する場合は、画像を見てどんな感じで仏具が置かれているのかや、全体の雰囲気から察してイメージをつかむ必要があります。

多くは実店舗でもネット通販でも、スタッフの方が多少の好みや嗜好はあれど、そのお仏壇に合うと思われる仏具を陳列しているのが一般的ですのでおおよそのイメージが掴めるかと思います。

また、実家のお仏壇に位牌などを移動するという場合は、仏具は位牌以外特段買い換える必要はないということもあるでしょう。
その場合は、数が多くなることを想定して繰り出し位牌を購入するなど、物理的な面で考慮するケースも出てくるはずです。

春夏秋冬の季節に合わせて

お仏壇の中は放っておくと、何となく辛気臭いイメージを与えてしまいます。
もともと重厚感があるものですから、一年間全く同じ雰囲気のままだと、どうしても暗くなりがちです。

特に夏場や冬場などは気候的にも暑さ・寒さで気分も暗くなり安いです。
夏場に黒ばかりの部屋よりも、淡いカラーの方が気分が上昇するように、お仏壇の仏具も、季節ごとに模様替えをするのは非常におすすめです。

お仏壇に配置する仏具は、現代では非常に多様性のあるデザインが数多く登場しています。
三具足一つとっても、木製・セラミック・ガラスなどと幅広く、家具として使っても遜色ないものも珍しくありません。

  • 春であれば薄いピンクや薄いブルーの可愛らしい陶器のもの。
  • 暑い夏は涼しげなクリスタル調のもの。
  • 紅葉が美しい秋は切子の入ったガラス製。
  • 冬は重厚感があり本格的な真鍮製。

このように、季節に応じて揃える事もできます。
同じ用途の仏具でも、今では多種多様なデザインや材質のものが取り揃えられています。

打敷や座布団などであれば、夏と冬とでデザインが違って作られている事も多いので、両方を揃えてそれぞれの時期に配置を変えれば、自然と涼しげ・暖かめのものを選ぶことになります。

季節のイメージに応じて仏具を切り替えることにより、お仏壇全体の雰囲気を変えることができ、なおかつ季節感を演出できます。
その際、お花や線香などを変えると、より変化が際立ちます。

ただし季節毎に用意すればするだけ、置き場所など収納スペースに困る事もあります。
大切な仏具ですから、ぞんざいな扱いをするのはくれぐれも避け、使わない時も大切に収納し扱う事は心がけておきましょう。

出世替え

創価学会系のお仏壇や、先に挙げたお引越しの際には、現在所有しているお仏壇よりもグレードの高いお仏壇を購入することがあると思います。
その際にも、仏具の買い換えが必要になるケースがあります。

大きな変化を要求されるものとしては、小さな仏壇から大きめの金仏壇に買い替える場合などで、今までのものと大きくデザインが違ってくるため、全体的に重厚感のある仏具を揃えなければバランスが取れません。

そのため、黒や金・朱といった目立つ色の仏具を用意することになり、一気に雰囲気が変わることが想定されます。

創価学会の場合は、仏具とはちょっと違うのですが、厨子の開閉を行うリモコンも選ぶ要素につながります。
熱心に勤行する信者の方で、本格的に高いグレードのものを用意するつもりなのであれば、赤外線リモコンのように離れた場所から開閉ができるものは利便性が高いためおすすめです。

模様替えの際に仏具を買い換える場合の注意点

ここまで、仏具の買い換えについて種類やタイミングをご紹介してきました。
しかし、仏具もよくよく考えて選ばないと、購入してから公開するケースはままあります。

以下に、買い替え時における主な注意点をご紹介します。

買い足しや買い換え時、今持っている仏具と同じ機能を有しているか

仏具を買い換える場合は、購入前の仏具と同じセットを用意できるかや、同じ機能を有しているかを確認する必要があります。
現代調の仏具の中には斬新なデザインとなっているものは少なくなく、一見するとどう使えばよいのか分からないくらいコンパクトにまとまっているものもあります。

また、今はコンパクトな仏壇が主流の1つになった事もあり、仏具もまとめられたり、一部作りが簡略化されていたりするものもあります。

季節感や見た目の美しさだけでなく、それを自宅のお仏壇に安置して、使い勝手が悪くないかどうかはチェックしておいた方がよいでしょう。

デザインに違和感はないか

出来の良い仏具は、単体で見ても存在感があり、とても美しく感じられるものです。
そのため、お店やネットで見つけたときは、欲しいという気持ちが強くなりがちです。
しかし、衝動買いせず一度時間を置いてみましょう。

  • お仏壇の大きさ。
  • お仏壇や他の仏具とのバランス。
  • 宗派によっては全く使わないもの。

つい綺麗だったり、格好良かったりすると惹かれてしまいますが、いったんきちんと考えてみると、いろいろな要素が見えてくるはずです。

特に浄土真宗は、浄土真宗でのみ使用するものや、本願寺派・大谷派で使い分けているものもあります。

例えば供花のような仏具は八角と六角のように東派・西派でも微妙に変わってきますし、似て非なるものをこのデザインが気に入ったというだけで誤って選ぶことは避けなければなりません。

ネットで購入する場合、買い換える仏具は名称をしっかり覚えておき、イメージに合ったものを購入しましょう。

スペースに問題はないか

仮に気に入ったデザインの仏具が複数あっても、実際に大きさを考えると入りきらないこともままあります。
小型のお仏壇に買い替えた場合、本当に最低限の仏具しか飾れないことは珍しくありません。

また、同じようなサイズ感でも、それぞれを横に並べた時の窮屈感や隙間感などもある程度は考えておかなければなりません。
仏具は一般的に縦横でしか表記しませんので、全部を並べた際の全体の構図的なものも多少意識しておくようにしましょう。

せっかくイメージにあったものを見つけたのに飾れない、飾ったら窮屈すぎた…、スペースができてスカスカ感が出たというのであれば、やはり宝の持ち腐れになります。

寸法を事前に図って置き、その範囲内に置けてイメージに合うものを選びたいところです。

おわりに

仏具の買い替えを行うタイミングは、お仏壇同様人生の中ではそう多くありません。
しかし、模様替え用に仏具を購入しアレンジすることは、荘厳の意味でも心の安寧の意味でも、おすすめできる方法です。

御本尊や位牌など、魂入れをしている仏具でないという点と、宗派によって使う仏具が変わってくるという点に注意しておけば基本的には仏具は模様替えや買い換えをしても全く問題ありません。

特に今までは仏壇というと暗い、重いといったイメージが多々ありました。
最近は家具に似せたモダン仏壇の台頭もあって、より明るく華やかな印象のお仏壇も出てきています。

そういった仏壇ならなおさら、黒ばかりの仏具よりも、華やかで季節に合わせたクリスタル製やパステルカラーなどの仏具も合わせやすくなります。

慣れないうちは、まずはメインとなる具足系の仏具から季節に合わせてみるのをおすすめします。
花立、火立、香炉、茶湯器、仏飯器、線香差しあたりは、多くが6具足や6点セットとしても販売されています。

黒の重厚感ある真鍮製から、淡いパステルカラー、クリスタル系など多種多様にありますので、季節や故人が好きだったカラーなど、色々合わせてみてはいかがでしょうか。

自分だけのアレンジ方法を追求してみるのも仏壇や仏具、しいては先祖を思い出すきっかけにもなります。
四季を感じさせる華やかさがお仏壇に生まれると、毎日の祈る時間も豊かなものに変わりますのでおすすめです。


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