基本仏具の1つにも数えられる「線香差し/線香立て」
その意味や役割と宗派での違いや選び方と使い方を解説

カテゴリ:【 仏具 , 専門用語の解説

お仏壇に供える仏具の1つでメインとなる重要な仏具の1つになります。
多くの仏具セットでも、6点セット以上の仏具に含まれています。

ですが、実際にはいざよく見たりはするものの、正しい使い方や、そもそも絶対に必要か?といった事や、線香を差してその後はどうするのか?といった疑問を抱える方も多いと思います。

今回はそんな方のために、改めて仏具の線香差しについて、意味や役割などと選び方を解説しておきたいと思います。

線香差し・線香立てについて

まず呼び名についてですが、これは仏具店や仏具を作ったメーカーや製造元などによって微妙に変わります。
昔に働いていた時も、カタログなどには「線香差し」と書かれる事もあれば、「線香立て」と書かれている事もありました。

多くはこの2パターンの呼び名で書かれている事が多いですが、どちらも基本的に同じになります。

主な役割としては、そのままの文字通り

主な役割は、文字そのままです。
この器の中に、線香を立てて入れて置くために使われます。

仏具の線香は毎日のお参りなどでも使うものになります。
都度都度、引き出しなどから線香を取り出して…といった事は不便です。

また、来客時などの時に、お線香が無い…とならないために、こういった線香差しに予め立てて入れて置きます。

実際に必須仏具ではなく、あったら便利な仏具の1つ

線香差しは仏具そのもので何かに使うというものではありません。
実際の役割としても、上記のように箱に入った線香をすぐに使いやすいようにと移すためのものです。

そのため、極端な話を言えば、無くても日々のお参りには困りません。
細かい話をすれば、毎日箱から線香を取り出せば、同じ事はできるからです。

とはいえ、やはり上にも記載したように、来客時や見た目的なところ、面倒臭さ的な事を考えると、あったら便利だとも言えます。

引き出しの中だと、あとどれくらい線香があるかは一目では分かりませんが、線香差しに立てておけば、線香が無くなりそうといった事もわかりやすくなりますし、そういった面でもあると便利な仏具と言えるかも知れません。

線香差しの選び方について

線香差しは、基本的にどう選ぶというルールはあまりありません。
特定の宗派で使わないといった事もなく、また、宗派での違いなどはありません。

そのため、基本的には特に選び方に注意点などはなく、お仏壇に合わせて選んで問題ない仏具になります。

素材や材質と色について

自由に選んで良いと言われると、逆に色々考えてしまい、選びにくくなるというのが人間の性でもありますが、線香差しも今では多種多様に存在しています。
材質や素材などについては、下記の記事でもまとめています。

PC/プラスチック・陶器・真鍮・アルミ・木製など仏具の素材や材質について
仏具に関しては一言で表す事が難しいほどに種類がたくさんあります。 代表的な具足関連の仏具だけでも、十数種類にもわかれ、そこに細かな仏具を入れていくと数は膨大になります。 ただでさ …

材質で言えば、プラスチック製が最も安く、真鍮製や木製であれば高くなっていきます。
線香差しは基本的にそのまま線香を立てるだけに使われるため、材質にそこまでこだわる必要はありません。

また、色も同様に今では種類が豊富にあります。
伝統型系の仏具の色としては、黒系を中心に、紫檀カラーもありますし、ケヤキカラーなど木製の線香差しであれば色々あります。

モダン仏壇に合わせるためであれば、モダン仏具としてワインレッドやブルー、クリスタル、グリーンなど、モダンカラーも数多く取り揃えられています。

選び方は自由になりますので、お仏壇の色やその他の仏具の材質や色と合うように、そして予算に合わせて選ぶのが最善と言えます。

線香差しだけ違うタイプの仏具にするといったのは、何か明確な理由などがない限りは、後になってやめておけば良かった…と思う事になる可能性が高いので、避けた方が無難です。

線香差しに立てた線香の日々の主な使い方

線香差しは線香を立てるものです。
そして、その線香は日々のお参りでつかわれますので、ここでは簡単に見ておきましょう。

線香に付けた火は手で消す

これが一番やってはいけなく、そして一番やってしまいがちな間違いです。

一般的な流れとしては、線香差しから線香を取り出し、火立に立てられたロウソクから火をうつし、火を消してから香炉に立てます。(宗派によって異なる場合があります)

この時に注意しなければならないのが、線香の火の消し方で、口ではなく手で扇いで消さなければいけないのです。

私たち人間の口というのは、穢れやすく、その口から出るものは不浄で穢れているという前提が仏教ではあります。
仏様に供えるものに、その口を使って火を消すというのは不浄であり、線香の火を消す場合は、必ず手で扇いで消すようにしましょう。

マッチ消しも合わせておいておくと良い

線香差しを使うのであれば、同時にマッチ消しの仏具も置いておくと何かと便利です。
詳細はマッチ消しの時に記載しますが、線香に火を灯す場合は、ロウソクから火を移します。

火立のロウソクに火がついていない場合、マッチから火を付けますが、その時にマッチ消しがあればそのまま流れが途切れる事なくスムーズです。

マッチを取り出し火を付ける。マッチはマッチ消しへ。線香差しから線香を取り出し、火を灯す。手で扇いで消して、香炉に立てる。

一連の流れがスムーズにできるため、仏具を置く場所があればマッチ消しも合わせておいておくと何かと便利です。

線香差しは無くても困らないけれどあれば便利な仏具

線香差しは、一言で言えば、無くても困らないけれどもあれば便利な仏具と言えます。
線香を立てるだけという明確な理由の仏具です。

花立や火立、仏飯器や茶湯器などのように無いと代わりが効かない仏具とは違い、線香差しは無くともお線香を箱からだせば、極論済む話ではあります。

ですが、あれば来客時のスマートな対応や、見た目的なところ、心のゆとり、線香の残りの確認など、色々あると便利な仏具でもあります。

また、線香差し自体そこまで値を張る仏具でもありません。
もちろん、材質に高級なものを使えば高くなりますが、プラスチック製などであれば、1,000円程の値段で買う事もできます。

今ではモダン仏具セットなどでも含まれる事が多くなってきていますし、日々のお参りとして線香は大事なものになりますから、しっかりとどう選びどう使うのかを知っておきましょう。


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