後飾り祭壇とは?いつまで置くもの?
後飾り(中陰壇)の並べ方や配置と片付け方を徹底解説

火葬を終えてご遺骨が自宅へ戻るまでの間に、葬儀社が白い布をかけた台を組んでいくのが一般的です。
これが後飾り(後飾り祭壇)と呼ばれるもので、遺影と白木位牌、ご遺骨を並べて四十九日までお参りする場になります。

しかしながらこの祭壇には、中陰壇や自宅飾りといった別の呼び方もあり、名前からして一つに定まっていません。
検索では「後飾り 読み方」という言葉まで調べられていて、耳慣れない言葉だと感じる方が多いことがうかがえます。

ここでは、そもそも後飾り祭壇とは?という基本から飾り方やいつまで置くのか、日々のお参りから四十九日を迎えた後の片付け方までを、順を追って見ていきたいと思います。

この記事の目次

そもそも後飾り祭壇(中陰壇)とは?

白い布をかけた祭壇の上の段に、文字の入っていない白木の位牌と白い布に包まれた骨壺が並び、布の織り目と木肌の質感が近くから写されている写真

後飾り・中陰壇・自宅飾り。呼び方が違うだけで同じもの

後飾り、後飾り祭壇、中陰壇などなど実は様々な呼び名がありますが同じものです。
葬儀社の書面には後飾り祭壇と書かれていたのに、口頭では中陰壇と言われた、という食い違いが起こりやすいところでもあります。

読みは「あとかざり」で、ほかに仮祭壇、自宅飾り、後壇(あとだん)、お骨飾り祭壇といった言い方も使われています。

中でも中陰壇(ちゅういんだん)は関西でよく見られる呼び方で、神戸の葬儀社が中陰祭壇という言い方をしている例もあります。
どれが正しくてどれが間違いということではなく、指しているのは同じ祭壇です。

中陰壇という呼び名は、中陰という言葉から来ています。
浄土真宗本願寺派の正宣寺の説明では、中陰法要は故人が往生されてから四十九日の間、7日ごとにお勤めする法要で、その最後のお勤めを満中陰と呼ぶとされています。

呼び方は違っても指しているものは同じですので、葬儀社から聞いた言葉と検索して出てきた言葉が食い違っていても、心配はいりません。

ご遺骨と白木位牌をお祀りし、弔問を受ける場所になる

後飾りは、火葬を終えたご遺骨と白木位牌、遺影を四十九日まで安置しておくための場所になります。
葬儀が済んだ後、ご家族が朝晩手を合わせる先はこの祭壇です。

加えて、葬儀に参列できなかった方が後日訪ねてきたときに、線香をあげてもらう場になることもあります。
人を通せる場所に置いておくと、後から訃報を知った方が来られたときにも落ち着いて対応できます。

すでに仏壇がある家でも、四十九日までは仏壇とは別に後飾りを設けるのが一般的です。
四十九日を境に、白木位牌は本位牌へ、お参りの場は仏壇へと移っていきます。

後飾り祭壇はいつからいつまで飾るのか

障子越しの朝日が畳を照らし、その光の先に白い布をかけた祭壇が静かに置かれている和室の写真

用意するのは火葬のあと、ご遺骨が自宅に戻るまでに

後飾りが組まれるのは、火葬を終えてご遺骨が自宅へ戻るまでの間というのが一般的な流れになります。
ご遺骨を抱えて家に帰ってきたときには、もう祭壇ができあがっているという形です。

この作業をご家族が段取りする場面は、実際にはあまりありません。
多くは葬儀社のスタッフが道具一式を運び入れ、組み立てから飾り付けまで済ませてくれます。

仏式は四十九日の忌明けまで。四十九日の数え方も確かめておく

結論から先に言えば、仏式では四十九日法要を終える忌明け(四十九日を過ぎることです)までが目安になります。
法要が済んだところで、後飾りは役目を終えるという流れです。

気をつけておきたいのが四十九日の数え方で、命日を1日目として数えた49日目、命日から48日後というのが全国的な形になります。
一方、関西には命日の前日を1日目と数える地域があり、その場合は命日から47日後が四十九日にあたります。

どちらかが間違っているということではなく、数え方そのものが土地によって変わってきます。
親族の間で日取りの認識が食い違ったときは、菩提寺に確かめておくと安心です。

神式やキリスト教式ではどうなるのか

神式では、亡くなってから50日目に行う五十日祭までというのが一般的です。
神社本庁の説明では、故人の御霊を霊璽(れいじ・御霊を遷す白木のしるしです)に遷し、五十日祭を経て祖先をまつる御霊舎へ移すという流れになっています。

キリスト教式については、期間の説明そのものが分かれています。
カトリックの追悼ミサやプロテスタントの召天記念日を区切りとする案内がある一方で、明確な決まりはないとする説明や、埋葬の日までとする案内もあります。

教派によって考え方が変わってきますので、通っている教会に確かめておきましょう。

「三月またぎ」を気にして日を動かす必要はあるのか

四十九日が3か月にまたがると良くない、という言い伝えを耳にすることがあります。
三月(みつき)またぎと呼ばれるもので、法要の日を前倒しすべきかどうかで迷う声も少なくありません。

この点について真宗興正派の善照寺は、四十九日が命日から数えて3か月目になっても何も問題はなく、「四十九」を「始終苦」、「三月」を「身付き」と読ませる語呂合わせに過ぎない迷信だと説いています。

参考)四十九日(満中陰)の法事が3ヶ月にまたがったらよくないってホント?【浄土真宗】

もちろん、言い伝えを大切にしている親族がいるなら、その気持ちまで否定することはありません。
日取りは参列する方が集まりやすい日を軸に決めていけば、それで十分です。

後飾り祭壇は必ず用意しないといけないのか

マンションの居間で、白い布を敷いた小さな木の台の上に白い布に包まれた骨壺と小さな花が控えめに置かれている写真

葬儀社が用意してくれるのがほとんど

後飾りの準備は、葬儀を依頼した葬儀社が行ってくれることがほとんどです。
プランの中に一式が含まれていて、ご遺骨と一緒に自宅へ運び込まれるという流れになります。

ただし、火葬のみを行う火葬式のように最小限のプランでは、後飾りがセットに含まれていないこともあります。
その場合はオプションでの追加になりますので、見積書に入っているかどうかを確かめておきましょう。

祭壇の入手や用意の方法としては、大きく分けると3つあります。

  • 葬儀社のセットに含まれるもの
  • 自分で購入したり手持ちの台で用意したりするもの
  • レンタルで借りるもの

価格はいくらが相場と言い切れるものではなく、段ボール製なら数千円台から、木製になると数万円するものもあります。

置き場所や費用が気になるときの整え方

後飾りの祭壇は必要かどうかというのは多くの人が悩むところですが、四十九日までの間、ご遺骨と白木位牌、遺影を置いておく場所そのものは、どうしても必要になります。

その器として葬儀社が組む祭壇を使うのが、今のところ一般的な形です。
実を言えば、自宅にある小さな台に白い布を敷いて整えるという形も、代用として案内されています。

ネット上には「テーブルに白い布じゃダメですか」といった投稿も見かけ、置き場所がないことや、四十九日で使わなくなるものに何万円もかけることへの迷いが書き添えられていました。

立派なものを買わないと失礼にあたる、ということはありません。
かといって要らないものだと切り捨てる話でもなく、祀る場をどう整えるかという話になります。

住まいが手狭で迷うなら、二段のタイプはマンションやアパートでも収まりやすい大きさです。
段ボール製であれば折りたたんで片付けられますので、四十九日までという期間を考えても扱いやすくなります。

後飾り祭壇の飾り方。二段・三段の並べ方と仮の仏具

白い布をかけた三段の祭壇に、上の段から順に無地の額縁と骨壺、白木の位牌、白い仮の仏具とお供えが並べられている全体の写真

上の段は故人にまつわるもの、下の段はお供えと仏具

飾り方には、押さえておきたい原則が一つあります。
上の段には故人にまつわるもの、下の段にはお供えと仏具を置くという、段ごとの役割分担です。

広島自宅葬儀社の説明では、この基本さえ守れば飾り方は自由とされています。
故人にまつわるものというのは遺影と白木位牌、ご遺骨を指し、お供えと仏具は香炉や燭台、花立、果物やお菓子といったものになります。

二段・三段それぞれの一般的な並べ方

後飾りには二段のものと三段のものがあり、段数によって配置が変わってきます。
まずは段ごとの役割を表で見ておきましょう。

段の位置二段の場合三段の場合
上の段遺影・白木位牌・ご遺骨遺影・ご遺骨
中の段-(二段では使いません)白木位牌
下の段仮の仏具とお供え仮の仏具とお供え

※同じ段の中の左右の並びは案内する人によって変わるため、ここでは段ごとの役割だけを示しています。

下の段に置く仮の仏具は香炉や燭台、花立で、お供えはお菓子や果物などになります。
三段であれば、この段に霊供膳(りょうぐぜん・白木の膳に精進料理を盛ったお供えです)を並べるという案内も見られます。

祭壇の手前に経机を置き、ロウソクや線香、線香立てを並べる形もあり、葬儀社がこの形で組んでくれることもあります。

いただいたお供えが増えて祭壇に乗りきらないときは、床や畳に置いても構いません。
その場合はお盆に載せるか半紙を敷いておくと、直に置くより落ち着いた形になります。

左右の順番は案内する人によって変わってくる

同じ段の中の左右の並びは、実のところ一つに定まっていません。
向かって左から遺影、白木位牌、ご遺骨の順とする葬儀社があれば、白木位牌、ご遺骨、遺影の順で挙げている案内もあり、そもそも左右を指定していない説明も見られます。

三段の場合も、上段の左に遺影、右にご遺骨を置くと書いている説明があれば、遺影とご遺骨を並べるとだけ記している説明もあります。
どれかが間違っているというより、案内する側で慣習が違っているところだと言えます。

そのため、葬儀社が組んでくれた形をそのまま保っておくのが、いちばん無理のないやり方になります。
自分で用意した場合や、途中で並べ替える必要が出たときは、菩提寺や地域の慣習に合わせておけば問題ありません。

使う仏具は白を基調にした仮のもの

後飾りに並ぶ仏具は、四十九日までの仮のものという位置づけになります。
白布をかけた台に白木位牌、白い布に包まれた骨壺、白無地の花立や燭台と、全体が白で統一されているのはそのためです。

白は喪に服す色とされていて、この期間だけの装いということになります。
四十九日を過ぎると、仏具も普段使うものへ切り替わっていきます。

浄土真宗では飾り方の考え方が変わってくる

浄土真宗では、中陰壇に置くものの考え方が変わってきます。
先に挙げた善照寺は、中陰壇に飾るのはご遺骨と法名(ほうみょう・戒名にあたる名前です)を記した白木の仮位牌、そして遺影で、ご遺骨の前に線香や花は飾らないと説明しています。

参考)【浄土真宗】中陰壇(後飾り)の正しい飾り方|葬儀後〜四十九日までの仏壇の作法

線香やロウソクは仏壇の側に供えるという形で、背景には亡くなればただちに仏の世界に生まれ浄土におられるという受け止め方があります。
読経も仏壇のご本尊の前で行うとされていて、考え方の置き所そのものが違うところです。

ただ、こうした飾り方をはっきり示している寺院のページは限られています。
浄土真宗にかぎらず、宗派ごとの細かな違いはお付き合いのあるお寺に確かめるのが確実です。

後飾り祭壇を置く場所と、ご遺骨を傷めないための注意点

和室で仏壇の脇に白い布をかけた二段の祭壇が置かれ、直射日光の入らない柔らかな明かりの中に骨壺と位牌が並んでいる写真

仏壇があればその前か脇。ない場合はどうするか

すでに仏壇がある家では、その前か脇に後飾りを置くのが一般的です。
お参りの場所が一か所にまとまり、弔問に来られた方も迷いません。

仏壇がない場合は、部屋の北側や西側を勧める案内が多く見られます。
ただ、方角に決まりはなく、生活の中で手を合わせるのに納まりのいい場所でよいという立場の葬儀社もあります。

和室でなければならないということもありませんので、家族が自然と足を向けられる場所を選んでおけば十分です。

方角そのものより、直射日光と湿気を避けることを優先する

北側や西側と案内されることは多いのですが、方角そのものに教義の上の根拠を示した説明は見当たりません。
方角を絶対の条件と考えるより、置いた場所の環境に目を向けるほうが役に立ちます。

気をつけたいのが直射日光で、日が差し込む場所では白木位牌やお供えが傷みやすくなります。
もう一つが湿気で、高温多湿の場所ではご遺骨にカビが生えるおそれがあります。

火葬を終えた直後のご遺骨はほぼ無菌の状態ですが、保管中に湿気を吸うと空気中のカビの胞子が付いて繁殖することがあるとされています。
梅雨など湿気の多い時期であれば、シリカゲルなどの乾燥剤を使うという手もあります。

風通しがよく直射日光の当たらない場所を選ぶと、結果として北側や西側という定番の案内と重なってきます。

ご遺骨と骨壺は思ったより重さがある

見落としやすいのが骨壺の重さです。
やすらか庵の説明では、大人の方のご遺骨は全量を納める関東で2〜3kg、部分収骨の関西で1〜2kgほどとされていて、これに骨壺そのものの重さが加わります。

祭壇の端に乗せると傾いたときに落ちるおそれがありますので、中央寄りに安定させて置きましょう。

四十九日までのお参りとお供えはどうすればいいか

祭壇の下の段に、ご飯と水を入れた小さな器、季節の花、細い煙が立つ線香、精進の膳が控えめに供えられている写真

お供えの基本になる五供という考え方

お供えの考え方としてよく挙げられるのが、五供(ごくう)です。
香、花、灯燭(とうしょく)、浄水、飲食(おんじき)の5つを指し、線香、供花、ロウソクの灯り、お水、ご飯やお供え物がそれぞれにあたります。

特別なものを買いそろえるというより、葬儀社が置いていった仏具とお供えで、たいていはこの形がそろっています。

霊供膳を用意する場合は、祭壇の下段中央に置くのが一般的とされています。
宗派やお寺の考え方で用意するものは変わってきますので、迷ったら葬儀社が整えた形をそのまま続けておきましょう。

ご飯やお水は毎日きっちりでなくても構わない

ご飯やお水、霊供膳は1日1回取り替えるという案内が一般的になります。
朝のお参りのときに新しいものへ替えるという形が、いちばん続けやすいかもしれません。

一方で、毎日の取り替えが難しければ数日に一度でも問題ないと案内している葬儀社もあります。
四十九日までの期間は、法要の段取りや弔問への対応が重なる時期にあたります。

同じように迷っている声はネット上でも見かけます。毎日供える霊供膳について「朝昼夕の三食あげるのでしょうか」という質問も出ています。
どこまでやればよいのかで迷う方が実際にいるということですので、1日1回を絶対の作法として抱え込まなくても構いません。

線香を絶やさないという言い伝えと、火の始末

四十九日まで線香を絶やしてはいけない、という言い伝えを聞いたことがある方もいるかもしれません。
古くは香に空気中の雑菌を抑えたり臭いを消したりする働きが期待されていて、そこから来ているという説もあります。

All About で葬儀・葬式・お墓ガイドを務める吉川美津子氏は2019年時点の記事で、四十九日間お線香を絶やさないというのは無理な話であり火災の心配もあるとしたうえで、朝晩心を込めてお参りするほうが故人にとって嬉しいことではないかと書いています。

「外出して誰も居ない時、夜、眠る時は灯や線香は消してもいいでしょうか」といった不安も、ネットやSNSでは見かけます。
外出前と就寝前に火を消しておくのは、むしろ当たり前の心がけになります。

長めに香を焚きたいときは巻線香、灯りを絶やしたくないときはコップ型のロウソクという選択肢もあります。
安全を確かめながら続けられる形にしておけば、それで供養になります。

供花やいただいたお供え物の扱い

供花は、枯れないうちに取り替えていく形で構いません。
弔問に来られた方からお供えをいただく機会も増えますので、祭壇に乗りきらない分は先に挙げた形で床に下ろしておけば大丈夫です。

四十九日までの間に何度も入れ替わるものですので、その都度きれいに整えていきましょう。

四十九日を迎えたら。後飾り祭壇の片付け方

役目を終えた祭壇の白い布がたたまれて畳の上に置かれ、その隣に折りたたんだ台が静かに立てかけられている写真

片付けるタイミングは法要のあと、または納骨の日

後飾りを片付けるのは、四十九日法要が済んだあと、またはご遺骨を納める日というのが一般的な目安になります。
納骨を四十九日法要と同じ日に行う家であれば、その日で一区切りということです。

納骨の日がまだ決まっていない場合は、そのまま置いておいても差し支えありません。

後飾りそのものは宗教的な作法なしに処分できる

後飾りには魂を入れておらず、処分にあたって魂抜きやお清めといった宗教的な作法は要りません。
やすらか庵代表の清野徹昭氏も、後飾りはテーブルのようなものであり、気になる人は塩を一振りしてから燃えるゴミや粗大ゴミとして処分しても構わない、と書いています。

処分の道筋としては、住まいの自治体のルールに沿って自分で解体して出す形、葬儀社に引き取ってもらう形、レンタルなら返却する形になります。
ロウソク立てなどの陶器製の仏具も、一般ゴミとして出して問題ないとされています。

地域によっては、寺院で供養してもらう、精霊流しに持っていくという方法を挙げている葬儀社もありますので、区切りをつけたい気持ちがあれば相談してみましょう。

遺影については、飾り続けても、しまっておいても、処分しても構いません。
時期にも決まりはありませんので、気持ちが落ち着いてから決めれば大丈夫です。

白木位牌だけは扱いが変わってくる

同じ祭壇に並んでいたものでも、白木位牌だけは扱いが変わってきます。
四十九日法要のときに本位牌へ切り替え、役目を終えた白木位牌は僧侶に引き取ってもらい、お焚き上げしてもらう流れになります。

ゴミとして処分しないという点が、後飾り本体との違いです。
渡す先が見つからないときは、葬儀を頼んだ葬儀社に相談すると引き受けてもらえることがあります。

白木位牌と本位牌の違いについては、下記の記事で詳しく解説しています。

位牌の種類 - 白木位牌と本位牌の違いと目的などのまとめ
位牌は、大切な御家族が亡くなられた時、その故人の代わりとして供養するという、とても大切なものになります。 そのため、実際には葬儀や法要の際 …

なお浄土真宗では、四十九日の法事までに白木の仮位牌から過去帳(法名と命日を書き留めておく帳面です)などへ法名を書き写すという説明をする寺院もあり、ここでも考え方が変わってきます。

四十九日を過ぎても片付けられないとき

仏壇の用意が間に合っていない、納骨の日がまだ決まっていないという事情があれば、四十九日を過ぎて後飾りを使い続けても差し支えありません。
四十九日を過ぎたら使ってはならない、というものではありませんし、納骨そのものに法律上の期限もないとされています。

ただ、長く置き続けると気持ちの整理がつきにくくなるという指摘もあります。
一周忌や納骨の日など、次の節目を目安に置いておくと動きやすくなります。

四十九日までに並行して進めておきたい準備

和室の一角に扉を開けた小さな仏壇があり、その前の布の上に文字の入っていない漆塗りの位牌が一つ置かれている写真

本位牌は納期があるので早めに手配する

四十九日に向けて先に動いておきたいのが本位牌です。
文字を入れる手間がかかるため、注文から手元に届くまで2週間ほどみておくのが目安になります。

依頼先によっても変わり、仏壇仏具店で2〜3週間、葬儀社を通すと3〜4週間という案内もあります。
一方で、ネット専門店などの場合は、実物を見たりはできない代わりに数日で届けてもらえるといったメリットもあります。

どちらにせよ、四十九日の日程が決まった時点で手配しておけば、法要の前に慌てずに済みます。

間に合わなかったとしても、やり直しがきかないという話ではありません。
百箇日や初盆、一周忌といった次の節目に開眼供養(魂入れのことです)を依頼して、そこで本位牌へ切り替えるという案内もあります。

仏壇やお墓は四十九日に間に合わなくてもよい

四十九日を過ぎると、お参りの場は仏壇へ、ご遺骨は納骨先へと移りますが、こちらの準備は四十九日に間に合わなくても構いません。

お墓は、墓地の見学から完成まで2〜3か月ほどかかるのが目安とされています。
すでにあるお墓へ彫刻を追加する場合でも、注文から3〜4週間ほどはみておきたいところです。

仏壇についても、四十九日までに間に合わないことは実際にあります。
その場合は後飾りをそのまま使い続ける形になりますので、住まいに合う大きさや置き場所をゆっくり見比べてから決めても遅くはありません。

仏壇を買う時期の考え方は、下記の記事でまとめています。

お仏壇はいつ頃どういう時期や法要・タイミングで購入すればいいのか
お仏壇を買うとなると、安い買い物ではありませんし、よくわからないという事もあってか、多くの方が買うタイミングに戸惑います。 実際にサイトを運 …

まとめ

後飾りは中陰壇や自宅飾りとも呼ばれますが、指しているものは同じで、四十九日までご遺骨と白木位牌、遺影をお祀りする仮の祭壇になります。
仏式であれば忌明けまでが目安で、片付けたあとはお参りの場が仏壇へと移っていきます。

飾り方で迷ったときは、上の段に故人にまつわるもの、下の段にお供えと仏具という役割分担だけ押さえておけば十分です。
左右の細かな並びまで一つに決まっているわけではありませんので、葬儀社が組んでくれた形をそのまま保っておけば問題ありません。

ご飯やお水を毎日きっちり続けられなくても、それで供養が足りないということにはなりません。
決められた形をなぞることより、朝晩に手を合わせる時間そのものを大切にしてまいりましょう。

  • 公開日:2026.08.24

カテゴリ:仏事などの解説

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