実はピンキリのようで大きな違いも?
位牌の値段や料金の目安となる相場を解説します

  • 2016.08.31
  • 2026.09.25

位牌

位牌をいざ買おうと思っても、経験が無い、業界にいた人間ではないとなると、なかなかその価格が適正価格なのか、ぼったくられていないか?と不安になります。

当然、世の中の販売店がすべて良心的なショップであれば、そんな事を悩む必要はありませんが、残念ながらやはり低品質な位牌をあり得ない高値で販売している店もまだまだ存在しています。

今回は、そんな位牌の価格相場、もっと言えば、位牌の種類に合わせた価格相場、だいたいこれくらいの値段で買うのが適正だというのを解説してみたいと思います。

一概には言えませんが、よく選ばれているのは本体で2万円くらいまでの位牌です。
値段は種類やサイズでも上下し、名入れ代がこれとは別に1名につき3,000円〜1万円ほどかかります。

実は値段はピンキリ?ネットの方が安い傾向に

位牌のお値段は、どこで買うかで同じ商品でもかなり変わってきます。
それこそ、下手をすれば同じ位牌であっても倍から数倍ほど値段が違うといった事も出てきます。

多くはやはりお仏壇と同じで、実店舗で買うか、ネットで買うかという事でかなり値段は変わってきます。

ネットショップだと人件費も抑えやすく、土地代などの地代家賃や光熱費も実店舗と比べれば遥かに小規模で行う事ができます。その分だけ、販売価格を安く設定できるので、ネット専門店は安くなる傾向にあります。

もちろん、それぞれにメリットとデメリットがあり、値段が安いかわりに手に取ってみれないといった事などがあります。

とはいえ、お仏壇と比べても位牌の種類はあまりそこまで多くなく、仕入れのメーカーなども仏壇より少数で数が限られているため、値段で考えるのであれば、やはりネットのほうが有利になりやすいと言えます。

実際の相場は、位牌の種類で変わってきます

位牌にも種類がある事は過去にも解説してきましたが(参考:位牌の種類)、その種類によって大きく変わってきます。

下の表は、3.5寸前後の一般的な大きさの位牌で多く出ている価格帯を、本体だけの値段で示した目安です。

位牌の種類多い価格帯の目安
塗位牌7,000円〜2万円
唐木位牌1万円〜2万円
モダン位牌2万円〜4万円
回出位牌1万円〜3万円

上記はあくまでも目安になります。
位牌の種類の中でも、伝統の技法や製造までの工程に手をかけていればいる分だけ、当然値段は高くなりますしサイズも大きくなれば当然値段も上がります。

また位牌でもデザインに凝ったものや、唐木の場合は使う木材、塗の場合でも金粉などの量でも当然大きく変わってきますので、だいたいこれくらいというイメージを抱いておいて頂ければ問題ないと思います。

位牌のサイズ(寸)でも値段は変わってくる

位牌の大きさは2.5寸や4.0寸といった寸の数字で表され、表の前提にした3.5寸前後より小さければ値段は安いほうへ、大きければ高いほうへ寄っていきます。

たとえば2.5寸ほどの小さな塗位牌なら、1万円を切るものがいくつもあります。
逆に7寸のような大きな位牌は、表の目安よりも高くなってきます。

そのため、値段を見比べるときは同じ寸どうしで並べるようにしましょう。
寸をそろえずに比べると、小さいサイズの値段を見て安いと思い込んでしまうことがあるからです。

とはいえ、何寸にするかはお仏壇に収まるか、その中央にまつるご本尊より高くならないかで先に決まり、値段を比べるのはその後になります。
お仏壇に合う寸の選び方は、下記の記事で詳しく解説しています。

位牌のサイズや大きさの決め方 - 寸とcmの早見表と測り方
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国産の位牌や品質の高い位牌は、どれくらい高くなる?

国産の位牌や、漆の塗りや金粉の使い方、仕上げにまで手間をかけた品質の高い位牌は、表の目安の倍から数倍ほどの値段になるものが多いと言えます。

なかには数十倍になるものもあり、仏壇店のカタログには100万円を超える位牌まで載っていますが、いずれも一般的に選ばれるものではありません。

ネットで位牌を探していると、こうした高額な位牌はあまり目にしないかもしれません。それは、高額な位牌をネットで買う人が少ないからです。

そのため、ネットで見かける値段の幅が、位牌の値段のすべてというわけではありません。

国産の位牌は、会津や名古屋、高野といった産地ごとに作りや値段の幅が変わってきます。それぞれの特徴やおおよその値段は、こちらの記事にまとめてあります。

位牌の国産産地|会津・名古屋・高野などの特徴や通常の位牌との違いや値段
お仏壇・仏具に限った話ではありませんが、日本人にとって、やはり日本製というのはひとつのブランドになっています。 それくらい、国産信仰は強いも …

実際には集客用に破格値の位牌を用意する事が多い

位牌の販売店も、ボランティアではなく営利企業です。
そのため、いかに多く売るかといった事は企業側としてやはり当然考えていかなければなりません。

そのため、だいたい多くのお店は、1つか2つ程、非常に安価な位牌を用意したりしています。

いわゆる言葉は悪いですが「客寄せ」のために相場よりも遥かに安い値段で販売し、それを見に来たお客様に違う位牌を買ってもらうというパターンを狙う事が多いです。

実際私が働いていた際には、春日型のお位牌の値段を圧倒的に安くしたり、ほんの少し傷があったり、色ムラがあったりするお位牌を限定○本といった形で売り出してチラシに掲載し来店を促したりしていました。

そのため、だいたいショップに1つや2つは相場から遥かに安い位牌が存在しているという事も多くあります。

実際の値段は、位牌の本体に名入れ代金が必要で合計額で考える

先ほど、簡単な相場表を記載しましたが、実際に位牌を買おうと思うと、多くの場合は名入れが必要になります。

そのため位牌本体の販売価格に、名入れ代金をプラスするという事が必要になります。その位牌への名入れ料金については、だいたいの相場としては、「1名の名入れに付、3,000円〜1万円」といったところが多いです。

仮に1名で、3,000円だったなら、夫婦連名などの場合は6,000円になり、回出位牌で中札に5枚名入れする場合は、位牌本体の値段プラス15,000円という事になります。

回出位牌は何枚もの中札を納めるため、中札の分の代金のほうが、本体より高くつく場合があります。中札は名前を入れて納めるのがふつうで、何も書かれていない札だけを買うことはあまりありません。

そのため、中札1枚ごとに、名入れ1名分と同じくらいの代金がかかると考えておくとよいでしょう。

たとえば本体2万円の回出位牌に中札を7枚入れ、1枚4,000円だとすると、中札の分だけで28,000円になり、合計は48,000円です。
本体よりも中札のほうが高くなるのは、このような場合です。

何人分をまとめるかで名入れの枚数が決まるため、回出位牌の予算はその人数から考えておきましょう。

1点だけ注意するとすれば、位牌自体は非常に安いものの、名入れが非常に高額というパターンもあります。

このあたりは、企業の見せ方やマーケティング的な観点やモラルなども関わってきますが本体を安く見せて、名入れで利益を多く取るという企業も実際にはあります。

位牌本体が、3,000円、名入れが1名につき1万円だったとしたら、合計で13,000円になります。仮に、名入れが夫婦の連名などであった場合なら、名入れが2名で2万円となり、合計で23,000円になります。

本体だけ見たら安く感じますが、これは仮に、位牌本体6,000円、名入れが1名4,000円の店で買うよりも高く付くという事になります。
そうならないためにも、位牌本体と名入れの料金で考える事が大切になります。

また、名入れ代が本体の値段に含まれているかどうかは、お店によって変わってきます。

名入れ込みの店と別料金の店を比べるときは、別料金の店の値段に名入れ代を足してから並べると取り違えません。種類別の表の目安も本体だけの値段なので、名入れ込みの値段と比べるときは表の側に名入れ代を足して考えましょう。

名入れ込みとある場合も、何名分までが含まれているのかを確かめておくと安心です。夫婦連名にするなら2名分が要るため、1名分しか含まれていなければ、もう1名分の名入れ代がかかります。

位牌の代金とは別に、魂入れの開眼供養をお寺にお願いする場合は、そのお布施も用意するのが一般的です。
お布施の目安は、位牌の購入後の流れとあわせて下記で確かめられます。

位牌の購入後の流れ - 49日法要の開眼供養や魂入れについて
位牌の選び方などについて色々と解説してきましたが、多くの方が位牌を初めて買う場合、買った後はどうすればいいの?と悩む事になります。 四十九 …

位牌の種類の中でも型で大きく異なってくる

塗位牌や唐木位牌での相場をざっくりと記載しましたが、位牌の型で当然ながら大きく料金も変わってきます。

位牌のデザインの型の料金目安や、価格の傾向としては下記の通りになります。

型料金
春日型非常に安価
蓮華春日型安価
勝美型やや安価
葵角切型やや高価
猫丸型高価
楼門型・呂門型高価
千倉型高価

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表には型の名前と値段の傾向しか載せていませんので、春日型や千倉型がどんな形なのかは次の記事で詳しく取り上げています。

位牌のデザインの種類と選び方&春日型や勝美型や千倉型など型の解説
位牌を選ぶ際に多くの人が悩むのがデザインの選び方です。 とはいえ、実際には過去にも解説してきたように、塗位牌でも唐木位牌でもモダン位牌でもど …

安く仕上げたいのか質にこだわるのかで大きく変わる

位牌を安く仕上げたいのなら、正直なところ、塗位牌の春日型の一択になります。
多くのショップで、このお位牌が最安値で登録されていると思います。

非常に安価なネットショップ専門の店だと、春日型のいちばん小さなサイズなら数千円のものも見つかります。

一方、ある程度の質にこだわるという方になると春日型はシンプルすぎるためおすすめしにくく、千倉型や猫丸型、葵角切型などがオススメになってきます。

何を重視するかで位牌の値段や価格は大きく変わってきますが、同じような品で比べるなら、ネットで買うほうが安く済むことが多くなります。

質にもこだわりたい方は、各位牌の品質表示や、塗位牌なら漆が合成漆なのか、本漆なのかで料金は大幅に変わりますので注意しましょう。

位牌の予算はどう決める?

仏壇店では、予算を伝えればその範囲に収まる位牌を出してくれます。
1万円と伝えれば1万円以内のもの、3万円なら2万円〜3万円あたりのものが並ぶ、といった具合です。

お店で実際によく選ばれている位牌は、本体が2万円くらいまでのものが中心になります。予算が決めきれないときは、このあたりを1つの目安に考えてみてもよいかもしれません。

予算を伝えるときや、ネットで値段を絞り込むときは、その額が名入れ代を含めたものか本体だけのものかをはっきりさせておきましょう。

たとえば名入れまで含めて2万円に収めたいのに本体2万円の位牌を選べば、1名分でも3,000円〜1万円ほどの名入れ代が上乗せされます。

あくまでも料金は目安にしかなりませんので、それより高いから良い、安いからダメといった事は全くありませんので、振り回され過ぎないようにしましょう。

もし、この位牌を買おうと思っているのだけれど、価格は良心的か、ぼったくりではないか?などの疑問がありましたら、お問い合わせいただければ分かる範囲内にはなりますが、しっかり答えさせていただきますので、お問い合わせください。

  • 公開日:2016.08.31
  • 更新日:2026.09.25

カテゴリ:位牌

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